2019年2月10日日曜日

GG スイングとは?


Question

アダムスコットが復活したとかいうGGスイングが今話題になって
いるのですが、シャローにスイングすると飛ぶと言う因果関係が
いまいち分かりません。

どんどん新しい打法が開発されるのですが、チャンプのように
とんでもない飛距離を出す選手が続出するのは何故でしょうか?

タイガー打法はもう古いのでしょうか?


Answer

GGスイングとはジョージ・ガンカスというコーチが推奨している打法で
ドラコンチャンピョンのサドロウスキーなどが採用している打法です。

優勝していないとすぐにスランプだと書き立てるのがマスコミで、アダム
スコットが復活とかは別として、色々な人がその打法の解説をしています。
私が見る限りどれも正確な診断がなく、コーチのスイングでお話をしたい
と思います。

この打法の動きはもともとタイガー打法の一部を大きくしたもので、特に
ニーアクションと後ろ倒しが目立っています。

この打法の一番の難点は起き上がり(伸び上がり)です。
これはミート率を上げるのに相当な練習が必要で、アダムスコットにしても
ジャスティンローズにしても、この起き上がりは組み込んでいません。

また、シャフトを寝かせたまま落とす後ろ倒しなどもタイガー打法のままで
上下運動を入れずにガニ股スクワットを少々組み込んだだけにしています。

この打法はドラコンには最適です。
ティーアップしていますので起き上がりによって打ち上げのアッパーブロー
に貢献し、スクワットで一旦沈んでから両脚を伸ばし、地面を蹴りながらの
回転で左側を吊り上げて伸びあがるためにブランコ効果も期待できるのです。

最近のモダン打法の基本はタイガー打法です。
飛ばしの技は15種類ほど組み込まれているのですが、その中の2~3個
を大きくしたアレンジ型などが枝分かれし、新打法として有名になっており、
このGG打法もその一つです。

特に何一つ新しい動作はありませんので、タイガー打法をマスターした人
でしたら、その場ですぐにできると思います。
また、筋肉と若さで飛ばすには豪快で気持ち良く振れる打法だと思います。

反面、方向調整やミート率を上げるのが難しく、再現性や安定性は低い事、
そして、打ち上げの伸びあがり、起き上がり打法なのでアイアンには適さ
ないために、アイアンは従来の打法で、ドライバーだけGGスイングにする
と言う手もあるのですが、ワンスイングを崩す事から両立させるのは難しい
かも知れません。

したがって、左膝の外旋やガニ股式ニーアクションくらいは取り入れても
ヘッドの軌道は大人しくタイガー打法の程度にしておき、アイアンでも
使える打ち方にスイングデザインする方が無難です。

また、シャローにすると飛ぶと言う解説は因果関係が見えません。
シャローとは入射角の事を言いますので、ヘッドが低い位置から入って来る
事を意味するのですが、平行落としや後ろ倒しの技術はシャローにするため
ではなく、ローテーションを遅らせるためにする事で、結果であってそれが
目的ではありません。

ローテーションをダウンスイング中に更に深くして、レイトヒティング度を
上げるのが目的でその結果としてHSが上がるのです。
このように、動作を把握していない解説者の説明は理解し難いため、直接
推奨者が主張する内容をハイレベルな観点から診る必要があると思います。




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