2018年10月19日金曜日

胸の開きが早くスライス気味です


Question

ゴルフを始めて4ヶ月ですが、胸の開きが早く、アイアン、
ドライバー共に振り遅れでスライス気味です。

改善方法やドリルがあれば教えて頂けますでしょうか?


Answer

まずご自身での診断が合っているのでしょうか?
ゴルフ歴4か月で胸の開きが原因でスライスになると言われるのですが
それは確かな事なのでしょうか?

確かに胸が上を向くとフェイスが開いてスライスになったり
プッシュで右に行ったりする事があります。
これはプロでも出る球で、アマチュアはまだまだ他にも色々な原因があり
それ以前に考えられる事がいくつかあります。

この胸の開きという表現をされましたが、まずこれ自体が曖昧です。
インパクトで肩のラインが左を向くタイミングも胸が開くと言われる事で
このように肩の開きが早い場合でも胸が上を向かなかったり、グリップで
調整している場合には真っ直ぐに打つ事ができます。

このような「胸の開きが早い」場合は「肩が先回りする」と分けて表現する
事で分類すると良いと思います。
この肩の先回りも胸が開くと言われるので、これはどちらなのかも検証して
みる必要があるかも知れません。

胸が上を向くために起きるスライスを防ぐためにはヘッドアップしない、
フェイスアップしないなどという指導があるのですが、それでも胸が上を
向いてしまう事があります。

これは顔は上げなくても頭が体と一緒に回転したり、目標方向にズレたり
固定されておらずに体に引っ張られてしまうからです。

それを防ぐにはアゴが問題です。
アゴの位置を変えずにインパクトと言う打ち方をすると胸が上を向かずに
また、軸がブレずにより安定する打ち方となります。

ただ、動かないように固定しようとしても体の回転によって引っ張られて
どうしても動いてしまいますので、逆作用としてアゴを右斜め前に出す事で
相殺されて動かなくなります。


日本の女子プロは肩が先回りして、インパクトでは胸がほとんど目標に
向いた打ち方をするのが主流です。
一番効率の良いスイングは胸の正面で打つと言われるスクエアなタイミング
で、肩ラインが目標を向いた位置でインパクトする打ち方です。

これは縦に引き落とすパワーが一番良く使える打ち方で、バンプ、ダンプ
ターンの基本形です。

肩が先回りして胸の開きが早い場合にはこの順序が違って効率が落ちる
打ち方ですので、この3つの順序をしっかりと把握して練習する必要があり
初心者はとくに肩の開きで打とうとしますのでスライスが出やすいのです。

これは左手で横にクラブを振り、左肩で引っ張って来るだけでヘッドが
遅れて来るためにフェイスが閉じずに当たるスライスです。
ヘッドの引き寄せや V 打ちによってヘッドを走らせる必要があります。

初心者の場合はこれが原因ランキングとしては上位です。
また、軟らかいシャフトを使っているために出るスライスも一位二位を争う
ほど多く、純正だの最新だののDRをそのまま使うとスライスが出る事も
あります。
その場合は硬いシャフトに差し替えて短く切る必要があるかと思います。

取り合えずは応急処置としてゆっくりと振る事です。
これでタイミングを合わせれば真っ直ぐに飛ぶはずです。




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