2018年10月22日月曜日

練習すればするほどおかしくなるのですが・・


Question

マキロイのような打ち方を研究しているのですが、
なかなか思った飛距離が出ません。

練習だけは誰よりもするのですが、
やればやるほどおかしくなったりします。

どうすれば良いのでしょうか?


Answer

このように感じる方が非常に多いのがゴルフです。
では、なぜ良くなったり悪くなったりするのでしょうか?

一番はズレです。
軌道がズレ、軸がズレ、体がゆるんだり重心がブレて
ヘッドが一定の軌道を走らないからです。

そして、そのズレやブレが自覚できない事で、なぜ当たらないのか
本人には分からないのです。
また、忘れたりやっている積りがやっていなかったり、知らないうちに
変な動きが入っていたりすることもあります。

たまたま運が良くて当たる日もあれば、一日中当たらない日など
バラつきが多く、試行錯誤しているどどんどん当たらなくなる事も
決して不思議ではありません。

ゴルフはこのようにいくらでも遠回りします。
毎回上達するような、身になるような練習をしている人はほとんどいません。
だからと言ってそれで良いのではないのです。

私はアメリカでツアープロのレッスンを取った時に、最初はクラブは
持たせてもらえませんでした。
80の壁を乗り越えるための大改造でした。

そして、何日間も同じボディーターンの練習しかさせてもらえず、その後
やっとクラブを握らせてもらったのですが素振りばかりでした。

何週間も素振りでやっともらったのが10球で、先生の前以外では
一切球を打つなと言われました。

これは何を意味するかです。

これが無駄のない上達法だという事に数年後にやっと気が付きました。
ある程度クラブを振る事ができていましたので、その段階ではまず体を
どう使うかのボディーターンを徹底的に教えてもらい、それに慣れたら
今度は上半身と下半身のタイミング合わせやどことどこを同時に動かすか
あるいは時間差をどう作るのかなどを素振りで教えてもらい
それがある程度定着して、ヘッドが同じ場所に着地するようになるまでは
球は打っても意味がなかったのです。

どんな打法でも適当に振って球を打ち、ダメ出しで修正していくのは
悪い癖をどんどん増やして行くようなもので、あとで改造して修正するのが
とても大変になります。

まずはどう動くのかをじっくりと教えてもらい、そのメカニズムを頭で
しっかりと把握し理解する事が大切で、ただ漠然と振っていると、ズレても
どこに戻すのか分からず、いくら練習しても無駄になってしまうどころか、
どんどん下手を固めて当たらなくなったりするのです。

偶然当たるのを待って、当たった感覚を覚えて上手くなるのは遠回りです。
感覚や経験で上に行けるような簡単なスポーツではないからです。

自転車や車の運転のように、見ているだけでできるような単純なものでは
ないのがゴルフです。

いくら動画を見てもどの筋肉にいつ力が入っているかは分かりません。
これを探し当てたのはタイガー打法では世界中でこの30年の間に数人
しかいませんでした。

ご自身で何をどう練習して良いか、300Y飛ばせるメカニズムすら知らずに
ただ闇雲に練習していても、どこにも向かっていない事を自覚するべきで
大海をただグルグルと漂っているという事に気が付いていないようです。

300Y飛ばすメカニズムをご存知でしょうか?
そのスイングはどの部位をどう動かすのでしょうか?
それは動画を見ても分かりません。

どの筋肉をいつどう使うかを教えてもらえば、8時間もあれば全てが分かり
どんなに毎日練習しても、何十年費やしてもとても辿り着けない世界が
最新の世界の打法にはあるのです。

ゴルフはいくらでも遠回りします。
最初から最短の方法で最高の技術を習得する事が理想です。
それにはまずメカニズムを理解する事、診断法や修正法をも同時に習得し
ご自身でズレを修正できるようにしながら定着練習と精度を上げる練習など
調整や修正を繰り返して固めるのです。

これを習得する事によってレールに乗った上達が出来るのです。
大海で彷徨うのではなく、最短で目的地に行く方法で練習をしなければ
延々と遠回りして目的地にはとても到達できないでしょう。




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