2018年11月26日月曜日

チェ・ホソンがツアー2勝目?


Question

カシオワールドオープンでチェ・ホソンがツアー2勝目!
とんでもない打ち方なのにどうして?

ドラマや映画ではなく現実でこんなことあるんですね。
今時のゴルフは、子供の頃から優秀な指導者の元で鍛え抜かれて、
勝ち残った選手でもツアーで勝つのは難しいのに。

20歳の時に、水産加工工場でマグロを解体中に指を切断。
そして25歳から始めたゴルフでコーチも師匠も付けずすべて我流とか。

ところであのスイングは理にかなっていると思いますか?


Answer

彼はどれだけ再現性が重要かを教えてくれていると思います。
ゴルフは再現性と帳尻合わせでここまで行けると言う事でしょう。

シード権を取るだけでも大変で、まして1勝するのはとても大変な事
なのですが、2勝目となるととんでもない事かと思います。

しかも、打法はフォローで一回転してしまうような変則打法。
打つ前のルティーンはお祈りのような儀式で、仕草が面白くギャラリー
を沸かせる事で日本ツアーは盛り上がっています。

さて、彼のスイングですが、かなり個性的で解説者泣かせの打ち方
なのですが、見ていて面白いスイングで決して綺麗とは言えませんが
力学的にはさほど大きな間違いや無駄は見当たりません。

通常は腰を引いてさらに上半身の捻転戻しで体を回転させるのですが
彼は両脚で飛び上がって、さらに脚ごと回転をするために、フォローで
後ろを向くまで回わってしまいます。
これも彼なりのパワーを出す技の一つで不安定ですが理に叶っています。

これが面白い打ち方に見えるのですが、途中まではごく普通のあまり
おかしな動きはなく、飛距離も日本ツアーでは申し分ない距離を出して
いるようです。

ゴルフは面白いものでレベルによって許容範囲が広く、例えば200Y
の飛距離で良いなら、ほとんどどんなスイングをしても出ます。
しかし、300Yのキャリーを出そうとしたら許容範囲は狭く、無駄な
動きや効率の悪い打法ではその距離が出ません。

彼のスイングはキャリーで250Y程度ですので、そのくらいの距離で
打つのでしたら、まだまだ色々な打ち方ができるかと思います。

癌になるような悪い動きもなく、フューリックやバッバワトソン等と同じ
ようにユニークなだけで決して否定されるスイングだとは思いません。

ただ、問題はズレた時にどこに戻すのかを知っているかどうかです。
彼と全く同じスイングで同じ距離を打つ事ができるコーチが居れば
そのズレも即座に早期発見をして修正してもらえるのですが、恐らく
誰もできないかと思います。

となると、彼自身が自分で修正をしなければならず、どこに戻すか
と言う基準をしっかりと設けているかどうかが問題です。

また、日本ツアーだからこそ通用するのかも知れませんし、超感覚派
がどこまで継続できるかもまた大変に興味があります。

いずれにせよ、我流でここまで来れたのは奇跡ですし、25で始めて
プロに成れただけでも凄い事です。
数千万人に一人の確率かも知れません。

いかに帳尻を合わせる事ができて再現性を高める事が出来るかで、凄い
スコアが出せる可能性がある事はこれで良く分かりました。




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