2018年11月18日日曜日

経験を積めば積むほど上達する?!


Question

ゴルフは経験を積めば積むほど上達するものと思っていました。
この考えは単純すぎるのでしょうか?


Answer

経験と言ってもどんな経験をするかで答えは違いますね。
なぜかと言うと、下手を固めたり遠回りしたり空回りするからです。

したがって何をどう経験するかと言う事が一番重要で、その次に
経験値と言う事になるかと思います。

ゴルフを人生に置き換えてみましょう。
単に経験だけでという事は、仕事で言うと1年間は溶接をやり、1年間は
保険の営業、1年間はコンビニのレジと転々と転職を繰り替えした場合、
専門家や熟練者には成れません。

ゴルフは色々な事ができても意味がないのです。
一つの打法をマスターし、熟練者になる事で上達するのです。

また、一つの職業を専門家として専念すれば必ずしも良いと言うものでも
ありません。

例えばスイングが乱れた時にやたらな経験をすると逆に悪化します。
人生で例えるなら、風邪を引いた時に無理をして肺炎を起こし、病院に
行かずに自分で治せると過信して、色々な間違った治療をして悪化させる
ようなものです。

これも確かに努力はしていますし、対処しているのですが適正ではないと
このような事になります。

身になる練習や経験は宝ですが、逆効果の経験もありますので、何をどう
経験するのかを良く考える必要があります。

スイングは必ずズレて当たらなくなります。
それを毎日調整して当たるようにしています。
その調整には正しい診断が必要で、どこがどれだけズレているのかを
知る必要があります。

調整はどこをどう調整するかを知る必要があり、その診断を毎日でも行い
正しい位置に戻す作業です。

ほとんどの人はその判断もできなければどこに戻すのかすら知りません。
ただ闇雲に打って偶然当たると、それを覚えておくだけで調整された
と思い込んでいます。

ところが、偶然当たったから全てが正しく動いているとは限りません。
それが帳尻合わせです。

左の膝が伸び切っていない時にインパクトでダフっている時にV打ち
の度合いを緩めて帳尻合わせをすると、パワーを落としている事になり
それが固まってしまう事があります。

また、肩が先回りして当たりが薄いのに、帳尻を合わせるために打つ
瞬間に沈み込む動きを入れると上下の軸ブレがおきてミスを誘発します。

このように、原因の特定をせずに他を変えて帳尻を合わせると、どんどん
フォームが崩れて行きます。

全英オープンに優勝した選手や世界ランキング一位になった選手ですら
ゴルフ自体を辞めてしまっています。
スイングが崩れて戻せなくなったのです。

良い経験は多いほど良いのですが、悪い経験も沢山ありますので
スイングは大切に、無駄な事をしない、余計な事をしない、常に正しい
調整をして、基礎練習を怠らない事が大切です。




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