2018年11月2日金曜日

右肩が下がるのは良いのでしょうか?


Question

ゴルフスイングの際に右肩が下がるのは良いのでしょうか?
ダメなのでしょうか?


Answer

右肩の位置は打法によって違います。
インパクト時の事を言われているのだと思いますが、右肩が
下がる打法は最近の世界の主流打法です。

中期の打法では肩は背骨を軸として直角(地面に対してほぼ水平)
に回せと指導されていたのですが、肩は上下する事でヘッドの縦
の動きを強くする事ができます。

インパクトで飛球線上後方から見た場合に右肩が前打席方向に出る
と言う言い方をするのですが、これは肩ラインが目標の左を向いて
いると言う事で、スクエアインパクトではなく効率の悪タイミング
だと言う事です。

クラブの軌道を決めるのは左肩や左腕、左手の動きです。
ダウンスイングにおいて左手が軌道をガイドしていますので、その
角度を作るのが左肩の位置です。

トップで左肩を十分に下げると縦の力が強くなります。
トップの高さが低くなっている最近の打法は、縦の力が少なくなり
縦横のバランスが合わなくなっている事もあり、左の肩を下げて
軌道を縦にして縦の力を増やすと言うメリットが一つあります。

また、三軌道一面化するためにも肩の上下運動が必須条件で
世界のトップ選手のインパクトはみな右肩が下がり、左肩が上がる
という打ち方になっています。

これは速く振れば振るほど遠心力によって肩ラインの延長上にヘッド
が乗る習性がありますので、ショルダープレインをできるだけ縦に
しないとヒールトップするからです。

また、どこで右肩を下げ始めるかも打法によって異なりますが、
高速になるほど早めに右肩を下げ始めないとインパクト時の体の
弓を作るのに間に合わないからと、後ろ倒しや平行落としの効果が
ある事などの理由で、むしろメリットの方が多いのです。

インパクトで体が弓になるとそのパワーで飛距離が出ますので、
体のしなりを作るためにも右サイドを縮めて体勢を整えなければ
なりません。

一つの動作で幾つものメリットがあると言う事はそれだけ効率が良い
と言えるでしょう。
逆に右肩を下げるデメリットが見当たらず、ダフるからだとか指導
しているのを見た事があるのですが、右肩の位置が直接ダフりを
起こす事はありません。

日本は30年ほど世界から遅れていますので、未だに古い打法が
主流の国ですので、どの時代の打法の指導なのかを見極める力を
身に着ける必要があるかと思います。




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