2018年12月26日水曜日

お金をかけないで上達したい


Question

ゴルフを初めました。
あまり、お金をかけないで上達したいのですが、
良い方法を教えていただけませんでしょうか?
やはり素振りでしょうか?


Answer

もちろん素振りはとても重要で、お金がいくらある人でも必須です。
しかし、間違った動きをいくら練習しても下手を固めるだけです。

また、毎回違う事をしていれば、何種類もの動きを同時に固めている事で
いつまで経っても上達しません。

ゴルフを始めたばかりの方は簡単に考えておられるのですが、ゴルフは
とても難しく奥が深いスポーツです。

たとえば、テイクバックだけでもヘッドが通る軌道は何十種類も数百種類も
あって、手の軌道、肩の軌道も入れるとかなりの数になり、ちょっと違っても
芯を外します。

たとえ1万回素振りをしたとしても、100種類の軌道や違う動きで反復した
ら、それぞれのフォームは100回しかやっていない事になります。
しかも、20種類の動きを1万回ずつ反復したら、それぞれのフォルダーが
固まって、今度は本番でどのフォルダーが開くか分かりません。

まずは、肩の軌道、手の軌道、そしてヘッドがどこを通るのかを決めて、
全く同じ事を反復するという素振りをする必要があります。
毎日500球打てば上手くなるとかいう人がいますが、違う動きでいくら
打っても固まらず、失敗経験をし過ぎて自信を無くす事もあります。

適当にただ振っていれば上達すると思い込んでいる人がいますが
筋トレなら良いのですが、ゴルフは再現性で、いかに同じ事ができるかです。

しかも、mm単位で同じ事をしないと思ったところに飛びません。
1mも先の4cmの球を当てて、毎回250mも先の狭いところに落とすの
ですから、テニスでコーナーに置いた缶を当てるよりも難しいかも知れません。
しかも、10球中1球当てれば良いのではなく、全部当てなければなりません。

フォームによっては飛距離が出ませんので、より飛ばせるフォームを習得し
それを、毎回同じ動きで反復する素振りを1種類で1万回する事です。

ところが、まず人間は同じ事ができません。
軸がブレたり、体が緩んだり、体の使い方が分かったとしても毎回同じ事が
なかなかできないのです。これをどうするかです。

しかも、これはテイクバック時だけの話で、ダウンスイングやフォローから
フィニッシュまでのフォームとなると無限大にその数があり、その中の一つを
選択して1万回の反復をしなければなりません。

ゴルフは定着しない限りスコアは良くなりません。
どんな動きでも反復練習によって固めない限り上達はないのです。
途中で動きが悪いと覚って改造すると、またそこから1万回の反復で、定着
するまではスコアはガタ落ちになります。

それが嫌なら下手を固め、小さくまとめるしかありません。
それがオヤジスイングです。
どんなに奇怪な動きでも30年も反復していると当たるようになるのです。

そして恐ろしいのは、一度固まったと思った動きがいつでもズレて当たらなく
なる事です。
なぜ当たらないのかがほとんどの人には分からないために、また違う軌道や
動きを試行錯誤して崩してしまいます。
これはトッププロでも同じで、石川遼選手、イボミ選手、宮里藍選手なども
トップまで行ってスイングを崩し、もとに戻せずに転落した人達です。

偶然もとの軌道に戻って当たる事もあるのですが、他をいじって帳尻を合わせ
違うフォームで当たっても、それは定着した動きではありません。
すると、また定着するのに時間が掛かるのです。

ゴルフはこのようにいくらでも遠回りします。
突然忘れたり、ズレたりで当たらなくなって試行錯誤し、打法自体に迷い
余計なアドバイスや情報によって混乱して迷路に入ります。

初心者はいとも簡単に上達できると考えておらるのですが、偶然上手く行く人
は1000人に一人くらいで、あとの人は無駄な遠回りをしています。

お金を掛けたくないのなら、まずは正しい動き、フォームを習得し、そのフォーム
だけの反復素振りをして固め、それから球を打って方向調整をして、タイミング
などを合わせ、ズレては治しズレては治しを3年ほど継続し、コースでの実践練習
なども行いながらショットを仕上げます。

しかし、これはゴルフの一部でショートゲームはそれなりに練習と経験が必要で、
これにも数年掛かります。

ゴルフを甘く見ない事です。
覚悟して掛からないといつでも転落しますので、慎重にかつ丁寧に正しい練習方法
や正しい上達法を勉強する事から入門する事をお奨めします。




0 件のコメント :

コメントを投稿