2018年12月30日日曜日

打法を変えずに飛距離を伸ばしたい


Question

飛距離を伸ばしたいのですが今のスイングを変えたくありません。
トレーニングすれば良いと言われるのですが、どこの筋肉を強化すれば
良いのか教えてください。


Answer

モリナリが過去4年間で20Yも平均飛距離を伸ばしたのが話題になっており
その要因が Segmental Separation だと言われています。

これは上半身と下半身の分離と言う意味で、胴回りの動きを大きくし、速くし
力強くするという方法です。

飛ばしの技は10種類以上あるのですが、この動作は切り返しのバンプ直後
に腰を開くと言う動作や捻転戻しです。

この腰を開く事で左サイドの張りが大きくなり、体を弓にしてクラブを
引っ張って来る効果があります。

これが手打ちとは違う体を使ったスイングとなるのです。
腰始動とか下半身始動と言われるのは重心移動だけではなく、踏み込みや
腰の開きによって肩が回されてクラブが降りて来るのです。

コントロールショットなどの飛距離を必要としない小さなスイングは、この体
や脚はほとんど使いません。
それこそ手打ちのできるだけシンプルな打法でミスを軽減する事ができます。

飛距離を追究して行く上で、それぞれの技を10割使うのか2割にするのかで
そのバランスやタイミングの調整は違って大変な作業なのですが、どれか一つ
を2割から8割に強くしただけで飛距離は大きく伸びます。
モリナリは腰の回転度を大きくし、強化した事で20Yも伸ばしたのです。

パターはこの上下分離が出来ています。
下半身は微動だにせず、上半身の運動だけで打ちます。
パターの場合はほとんどの人はこの打法です。

この上半身だけ動かすと言う事は下半身と分離していることになります。
実はフルスイングもこの分離が必要なのです。

まずテイクバックですが、下半身を止めて上半身だけでシャフトが水平になる
くらいまでは上げられます。
この運動はクラブを持たずにでも出来ますので、テイクバックで上下分離が
できるように神経を分離させます。

そして、逆に今度は肩を動かさずに腰だけ開いてみてください。
これも分離です。
トップの切り返しにおいてバンプのタメを作っている間はこの分離が必要です。
これもクラブを持たずに出来る事ですので、毎日でも鏡の前で練習です。

また、椅子に座って重い物を持ち、肩を回転させる運動もこの上下分離になり
分離したまま力を入れる練習です。

この運動によって筋力はアップされ、神経がより太くなって速度を増し、キレの
ある腰の開きができるようになりますので、この腰が瞬時に開く速度を上げ、
張りを強くした事だけで20Yも伸ばしたのがモリナリです。

このように、飛ばしの技を強くする事でも飛距離は伸びますが、理想は数多くの
技を少しずつ組み込む事です。
ところがタイガーは練習ではゆったりと振っているのですが、試合中はかなりの
力が入って全ての動きが強くなり、また筋トレで重い物を持ち上げたために腰
をやられたと言われています。

それぞれの技を半分ずつ組み込むだけでキャリー300Yは可能ですので、本当に
丈夫な人でも2018年も復活したタイガーのような組み込み度合いがマックス
だと考えてください。

筋トレやスイング改造はくれぐれも自己責任で行ってください。





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