2018年12月31日月曜日

右肩を左わきの中に入れるように打て!


Question

「右肩を左わきの中に入れるように打て」
と言われたのですが、意味が分かりません。
どういう事なのでしょうか?


Answer

これは感覚の表現で、このような打ち方をしている人はすぐに分かるか
と思いますが、これを目指す人は出来た時にしか分かりません。

最近、日本でもゴルフに関しての言語化が進み、ゴルフは型で覚えろと
言う先生も出て来ました。
これはフォームを武道の型として、基本動作を反復する事でフォームを
ドリルによって定着させると言う方法です。

これは大きな進歩だと思います。
日本は昔から武道が盛んで、その方式で教える事がとても効果的である
事が分かってきたようです。

そして、タイガー打法の型でインパクトの形を作って打つとこの右肩が
左脇の中に入るような姿勢になります。

それを作るにはまず、左手を伸ばしてクラブを持って前に立てます。
左脇が開いて空間ができますが、そこに右手を右肩ごと入れると肩が
開かずに打つ形ができます。
左脚を伸ばし腰を開き、そして、左脇の中から目標を見るような姿勢と
なり、右肩を下げて左肩を上げるという、いわゆるタイガーが打つ時の形
ができるのです。

これを感覚的に表現すると「右肩を左脇の中に入れる」になるのです。
しかし、この形を作るのは体が弓状になっている必要があります。
前の打席から見た時、そして飛球線後方から見た時の形状です。

フォームと言うとダンスの形のようなニュアンスがあるようですが、形状
だけではなく、そこに至るまでの力やタイミングなど全ての動作を含みます
ので、いわゆる武道の型と全く同じコンセプトです。

この弓状の姿勢を作る際にエネルギーが体全体にタメられて、その放出
を伴ったインパクトによって飛距離が出るのです。

感覚だけで教えると、このように出来上がった時にしかその実感がなく、
また、人によってはできているのにその実感がありません。
スイングを型で先に習得し、その動作が出来た時にその人にどういう感覚
か聞くと、全員できていても一人一人違う事を言う事があります。
したがって感覚で教えるには限界があると言う事なのです。

スイングは物理的なメカニズムで習って感覚で振ると言うのはこのような
意味なのです。

高度な技術は型で覚えるのが一番の近道です。
分解ドリルでその部分を反復しながら体に覚えさせ、全てを合わせて完成
させます。
そのプロセスを自分で探すのは大変困難で、タイガー打法などはほとんど
の人が真似出来ていません。

高度な打法になるほど我流は通用しません。
積りスイングで自己満足している人は大勢いるのですが、頭で理解していな
いために崩れた時に修復できません。これが空回りゴルファーです。

上達にはプロセスがあります。
何をどうマスターするかの方法をも習わないとオヤジスイングになったり、
崩れて転落という悲惨な結末になるのです。

ゴルフは人生そのものだと言われています。
大成功しただけでは本物ではなく、失敗してまた這い上がった人でないと
全てが分かった分けではないと言われるように、ゴルフも一周回って来た人
でないと分からない事が沢山あります。

何を信じるかでゴルフ人生に雲泥の差ができます。
心して取り組んでいただきたいと思います。




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