2019年1月22日火曜日

下手を固めるとは?


Question

高橋塾で良く下手を固めると言う言葉が使われているのですが、
具体的にどういう意味なのでしょうか?


Answer

まず下手とは何かと言う事です。
本来のスイングでないスイング全てが下手なスイングと言う事で
理想とするナイスショット以外の全てのショットの事を意味します。

ゴルフはナイスショットが出た一種類のスイングを定着させて再現性を
高める必要があります。
これもいわゆるワンスイングにする必要があると言う事です。

フェイスに乗らない、捉まらない、滑る、当たりが薄い、曲がるなどの
ナイスショットでない時のスイングは理想のスイングではありません。

練習時にナイスショットだけが出る人はまずいませんが、打つたびに
違う打球が出る人は、何種類ものスイングを練習している事になります。

この良く当たらないショットは何種類あるのでしょうか?
また、芯を1mm外側に外したり、1mm厚めに当たったりするスイング
などもいれたら、一体何十種類のスイングを練習しているのでしょう?

左の膝が伸びていなかったり、右腕が邪魔してスイングであったり、
頭が上下に動いたり、テイクバックの軌道がズレたり、軌道が一度違って
いても、それらは全て下手なスイングと言う事になります。

これらも入れるとそれこそ100種類くらいの違ったスイングを練習して
いる事になり、それを1種類にする必要があるのです。

毎日500球打って練習している人でも、100種類のスイングになって
いる人は、ひとつのスイングを5回しか練習していない事になります。
ただ、それでも毎日練習をしてると、平行して同時にそれらのスイングを
固める事になります。

そして、これらのスイングが同時に定着しだし、いずれはそれらの中の
いくつかのフォルダーがどんどん強くなって、その中のどのフォルダが開く
のか分からなくなります。

スイングのフォルダは1種類にしておかないと、頭が真っ白になったり
緊張した時に違うフォルダが開く事になります。
これを単にメンタルだとして諦めるのではなく、間違いで開いてしまう
下手なフォルダーを消さなければなりません。

練習は1種類のフォルダーだけにして練習し、とことん深く定着させて
他のフォルダーを作らない事です。
それにはなぞりやスロー素振りなどの練習が必要です。

エアーやシュミレーションで全ての部位の動作が正しく行われているか
どうかをまず確認しながら行い、全てが動くようになったら実際に素振り
をして、ヘッドが正しい位置に何度振っても落とせるように精度を上げ、
それができたら球を打つと言う練習で余計なフォルダーを固めない事です。

また、出来てしまった余計なフォルダーは一切使わずに自然消滅させる
事が大切です。

下手を固めるとは、この余計なフォルダーを定着させる事をいいます。
何も考えずに毎日500球打てば上手くなると言うのは、理想の動作が
出来て、正しいフォルダーが開くようになってからの話で、やたらと球を
打っても余計なフォルダーを同時に固めるだけなのです。

定着練習時には間違ったスイングを極力しないようにすることで、早く無駄
なく固める事ができると言う事です。
そのためにはコーチに診てもらいながら、違うスイングをした時に指摘して
もらい、そのスイングをせずに正しいスイングだけの反復をする事です。
これが最短の上達法なのです。

いかに皆さんが遠回りされているかお分かりだと思います。また、
間違ったスイングをしない・・と言う事がいかに大切かがお分かりかと
思います。



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