2019年1月7日月曜日

スイングが崩れてビックリしています


Question

2日連続でコースに出たのですが、初日は83で2日目は110でした。
上級者からスイングが崩れたのではないかと指摘されました。

その日直ぐに練習場に行ったのですが、戻りません。
突然の事でしたのでビックリしてます。

そんな事になるスポーツで怖さも始めて実感しました。
調子を戻すには時間が掛かるんでしょうか?
またこうならない為にはどうしたらよいのでしょうか?
教えて下さい。お願いします。


Answer

何をビックリされているのでしょうか?
パソコンのプログラムのように、一度プログラムしたら一生その打ち方が
できるとでも思っておられたのでしょうか?
とんでもない事です。
特に最初の3年間は毎日でも崩れます。というか、崩れるほど何一つ固まっ
ていません。

3年以降でもラウンド中に突然当たらなくなる事は常にありますので、それ
なりの対処が必要です。

まず、崩れる前にはその兆候があります。崩れる前は徐々にズレがあり、
それが大きくなったり複数個所出てきて戻せなくなるのです。
軌道や動きが少しずつずれたり、タイミングやリズムがズレたりで、練習を
常にしている人ほどそのズレも頻繁にあるものです。

月一ゴルファーで練習場で練習をしない人がいます。
なぜ練習しないかの理由がこれです。
練習をすると下手になるからだと言うのです。
それでラウンドしかせず、俺はコースで練習するからいいんだと言うのです。

これはそれ以前の問題で崩れるほど固まっていないか、長年の経験だけで
小さくまとまっている場合で、常に100以上を叩いていますので安定して
いると思っているようですが、実は良いスコアが出た事がない人達で、下手に
なるほど上手くなっていないのです。

プロは毎日練習しているのですが、ではなぜ下手にならないのでしょうか?
練習方法や内容が悪いから崩れるのであって、練習しないから上手いのでは
ありません。ただ、中にはプロでも崩れて転落する人はいるのも事実です。

いつも練習をしていてもあちこちがズレるのは当然の事です。
練習すればするほどズレが生じて感覚がくるっていくのです。
このズレを放置しておくと帳尻合わせであちこちがズレ、しまいには調整が
効かなくなって基に戻せずにどうして良いか分からなくなるのです。

高橋塾ではこのズレが調整できなくなって、基の位置やタイミングに戻ぜず
違う動きが自然になって当たらなくなった状態を崩れたと定義しておきます。

感性だのフィーリングでゴルフはするものだとか言う人は、毎日日替わりの
ゴルフをしたり、ズレても分からないので偶然当たってまた戻るのを待つか
感覚だけで試行錯誤によってズレを治そうとして崩してしまいます。

それでゴルフ歴の長い人はまた元のスイングが一番安定しているので自然に
そこに戻る事もありますが、毎日でも打ち続けるような人はどんどんズレて
迷路に入り、それが定着し始めて何種類もの動きを同時に固める事で遠回り
する事もあるのです。

質問者さんはすぐに練習場に行って試行錯誤したようですので、その試行
錯誤によって益々ズレたヶ所を帳尻合わせで増やした可能性があります。

ゴルフ歴の長い人はこのような経験をされているので、スイングは大切に
かつ慎重にしていますが、初心者の方々はその大切さを知らないために
フォームがまだ固まっていないのにコースに行って崩してしまいます。

まずは基本としてはスイングが固まるまではコースに行かない事です。
コースは課題を探すところであって練習場ではありません。
どこまで成長したかを調べに行くのは良いのですが、コースだけで遊んで
いる人は上達しません。

また、スイングが崩れないように、その兆候であるズレを調整して元に戻す
という作業が必須です。

スイングが崩れる時は突然起きるのですが、その前に兆候があります。
どこかの動きがズレて、どんどんそれが大きくなり、当たらなくなる事が
ほとんどです。

タイガーウッズはこの20年の間にドライバーの前傾角度や球との距離が
ズレて、TV局がそれを画像つきで発表しました。
一見しただけでも分かるくらい4つの時期で違っており、これはトッププロ
でも長い間にはどんどんズレて行く事を証明しています。
ただ、彼はコーチがしっかりとバランス調整を行っていたのですぐに当たる
までにそのつど仕上げていただけなのです。

さて、崩れる前の対処法ですが、それはまずメカニズムでスイングを記憶し
基準を決めておくことです。
例えばトップの形はシャフト、左腕、肩ラインが飛球線上後方から見て
一平面上にある事と決めておけば、ズレた時にすぐに分かります。

また、スパインシャフト角は90度と決めておけば、動画を撮って診れば
自分でもすぐに発見する事ができます。
一番分かり易いのが直線、次は90度、そして45度ですので、それぞれ
の部位の形は角度を決めておくとすぐに分かります。

いわゆる診断法として、それぞれの部位の位置や軌道などを覚えておく必要
があるのですが、それと同時に分かり易い形にしておく事が大切なのです。

また、リズムやテンポはゴルフ用のメトロノームがあり、どこがズレると
どういう球質になるのかを覚えておけば、すぐに修正ヶ所が分かって自分
で治す事ができます。

基準はスイングをデザインして組み立てる時に必ず行う必要があります。
全てを最初から決めておき、そこに常に戻すと言う作業を毎日でも行い
早期発見早期修正を繰り返す事で崩れる事がなくなるのです。
また、崩れたとしてもどこに戻すかを頭で理解しておけば、すぐに自分で
修正する事ができます。

スイングは物理で覚え、感覚で振る事です。
いいかげんなゴルファーはいいかげんなスコアしか出ません。
スイングはもっと大切にしていただきたいと思います。





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