2019年2月8日金曜日

ゴルフは習うもんじゃない?!


Question

ゴルフは自分で模索して打てるようにするもので、習うもんじゃないと
いうシングルさんに会ったのですが、その方は一切習わずに
アンダーで回る事ができるようになったそうです。

レッスンプロとかチーティングプロとかがいるのですが、習うとどういう
メリットがあるのでしょうか?


Answer

お遊びゴルファーは我流で十分です。
自由に好き勝手やって楽しければそれで良いのです。
いくらシングルでもお遊びシングルと言う人達がほとんどです。

ところが競技ゴルファーとなると、いかに遠回りせずに早く上達して
300Y以上飛ばし、60台がコンスタントに出せるようにする事が
要求されます。

100前後で回っておられる方達は経験と感覚だけで充分です。また
古い打法でしたら誰にも習わずに日本ならプロになった人もいます。
そして30年も遊びながら我流でシングルになって、人に習った事が
ないと言う事を自慢するのです。

しかし、もうそういう時代ではなくなり、日本でも幼少期からジュニア
ゴルファーとして活躍してきた人達がメインになっています。

レッスンとはまず目指す打法の動きのインストラクションが一つです。
これはフルショットに組み込む飛ばしの技の10~15種類の技術を
具体的にどの筋肉をどう使ってその形や動作をするのかを習います。

300Y以上出る打法はこの動作だけでも難易度が H や I の高いもの
で、お遊びゴルファーの A または B 程度のスイングで250Y程度の
物とは雲泥の差があります。
日本のプロ選手は打法としては C あるいは D 程度ですので世界から
おいて行かれているのです。

ハイレベルな打法のこの動作がどういうもので、どうするとその動き
ができるかは動画を見てもほとんど分かりません。
分かって完全コピーできるのは世界でもほんの一握りの人だけです。

このインストラクションだけでも8時間はかかるほどの量があり、
習うなら1時間100万円ほどの価値があります。
プロを目指すジュニアはこのくらい出してでも習いたい内容です。

次に、その動きが定着するまでの間に忘れたり、勘違いが入ったり、
やっている積りになったりズレたりします。
新しい動きは最初の数か月間は忘れたり、ズレたり、悪い癖が出たり、
間違った動きになって模索して崩すのが当たり前の世界です。

これを最短で定着させるには、正しい練習法で分解ドリルや矯正ドリル
をその人のその時の状態によって選び、癖を抜きながら調整や修正を
何か月も繰り返しながらの反復練習をするのです。

これはほとんど自分ではできないのが大きな問題です。
練習の度に修正をしてもらいながら正しい動きだけで練習をしないと
下手を固めてしまい、ズレたまま帳尻合わせで上手く誤魔化すだけで
理想のスイングからどんどん遠ざかってしまいます。

最初の数か月は毎回でも違う軌道や動きが入って本来のスイングに
なりませんので、1日おきにでも診てもらいながら修正を繰り返し
定着するまではコーチの見ている時以外は打たないようにするくらい
の慎重さが必要なのです。

タイガー打法クラスの世界の最高峰の打法は、出来る人に習うしか
習得の方法はありません。
なぜならば半数の人達はその動きすらできないほど難しいからです。

動きが難しく見ただけでは分からず、同時にズレを発見しなければ
ならず、最短で間違いなく定着させるには、同時に診断法や修正法
も習うしかありません。
それを怠ると習った動きを維持する事すらほとんど出来ないのです。

この動きが出来るようになり、ミート率を上げ、方向調整をして精度
をあげるまではどうしてもコーチが必要で、トッププロですらそれが
出来ないので欧米選手のほとんどは大金を払ってコーチを雇っている
のです。

ほとんどのアスリートゴルファーはプロになる前にショットが乱れて
転落するか、プロになってから転落です。
それは自分で診断して自分で修正できないからです。

これらの全てを全部自分で習わずに出来ると勘違いしているプロも
日本には大勢いるのですが、全体のレベルが欧米よりもかなり低い
だけではなく、日本ツアーですら20年間優勝争いレベルを維持した
選手は数えるほどしかいないのが事実です。

自力でこのような20年以上も優勝し続ける事ができるスターに成れる
と思っている人が非常に多いのですが、現実的には世界ランキングが
たとえ一位になってもスイングを崩して転落という厳しい世界なのです。

謙虚に、そして素直に先人の知恵の凝縮を習う事で、余計な時間や努力
を無駄にしないようにしましょう。





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