2019年2月6日水曜日

帳尻合わせとはどういう意味ですか?


Question

良く帳尻合わせとゴルフでは言われるのですが、修正や調整と
どう違うのでしょうか?
同じ事を言っているのだと思いますが、ひょっとしたら違うのかな
なんて思ったりしています。


Answer

これは人によって皆さん違う意味で使われているかも知れませんね。
ただ、私としてはちゃんと使い分けている積りです。

まず、調整ですがこれはタイミング調整や方向調整など、体の動きなどによって
精度を上げたり効率を良くするために行う事で、たとえばダフっている時にその
原因がリリースのタイミングだった場合にはリリースを遅らせるために時間差を
大きくします。

これによってヘッドの落ちる位置が目標方向に移動しますので、ダフりが治って
しっかりとミートするのです。

また、左に球が出る傾向にあり、150Y先で10Y程度左に落ちるような場合には
インパクト時の体の形や位置を調整します。

体が充分にしなっておらず、弓の形をしていないと左に出たり、また体重移動が
途中で止まっていたりすると引っ掛け気味の打球となりますので、これを調整して
真っ直ぐに打てるようにする作業をします。

そして、修正ですが、これは切り替えしで左肩始動や肩が動く場合など、または
ヘッドアップが早いなど、基本動作などが間違って行われている場合などは、癖
になる前にそれを辞めさせて、ドリルなどでその動き自体を修正します。

これを放置しておくと下手を固めたオヤジスイングまっしぐらとなりますので
変な動きを発見したらすぐに修正する必要があります。

そして、帳尻合わせとは、たとえば球が左に出て引っ掛け気味な時に、ラウンド
直前で修正している時間も精神的余裕もない場合などは球を内側に置いて
真っ直ぐに飛ぶようにします。

また、トップばかりしている時は縦の力が少ないので、本来の調整では縦の動き
を大きくしてミートさせるのですが、その縦がどうしても強くならない場合には
前傾角度を寝かせて地面に届かせるという帳尻合わせをします。

しかし、前傾が立ち過ぎてトップばかりしていた場合には、本来の前傾に戻して
治すので、これは帳尻合わせではなく調整です。

この帳尻合わせは応急処置なのでズレを調整まはた修正しているのではなく
このようなことで当たっていてもミスがなくならず、良い球がでず、不格好な無理
なスイングになってしまいます。

また、帳尻合わせばかりでミートさせる事自体を優先させていると、スイング自体
を崩してしまう事があります。

ラウンド中はこの帳尻合わせで取り合えず大たたきしない事を優先するのですが
試合が終わったらすぐにこの帳尻合わせを辞めて元の位置に戻すという調整や
修正が必要です。

レッスンに定期的に通われている方達で試合直前は帳尻合わせ、そうでない場合
は調整を行い、数週間の余裕がある場合や癌となる動きは修正を行います。
また、1~2年の覚悟で打法自体を変える場合には改造といい、基本動作から
打法自体を変えてしまいます。

これは飛距離を40Y伸ばしたいなどの要望があった時や、最初から全部タイガー
打法にしたいと言う場合で、スコアを落としたくないと言う方は悪い癖も含んだ
調整や帳尻合わせでたとえ1打でも良くなればという、あまり大きな変化のない
方法で上を目指します。

ワンポイントレッスンなどはほとんどがこの帳尻合わせで、応急処置としてすぐ
にその場でマジックのように治ったりする方法が多く、当たらない時だけ習う人
などはその帳尻合わせだけでできたスイングとなり、いわゆる小さくまとめる
事になってしまいます。

お分かりいただけたでしょうか?
帳尻合わせも時と場合によっては必要ですが、それが正しい方法ではありません
ので、改造や修正を優先して小さくまとまらないようにして下さい。



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