2019年3月2日土曜日

ゴルフって寿命が短いのでしょうか?


Question

賞金王や世界ランキング1位とかになった人でも
ゴルフを辞めてしまった人がいます。

一時期は何度も優勝するのですが、突然優勝に絡まず
予選落ちして、しばらくするとシード権がなくなり、
話題にすら上がって来なかった選手が大勢いました。

ゴルフって、やはり寿命が短いのでしょうか?
それとも、何か問題があるのでしょうか?


Answer

サムスニードは46年間優勝し続けていました。
これは決してその当時の選手達のレベルが低いとか、システムが違って
いたのではありません。

ジャックニクラウスも同様にメジャー優勝歴代一位記録を持ち、最後に
マスターズに勝ったのは46歳の時でした。
そして、その後もまたシニアになっても優勝し続けていますし、アーニー
エルス、フレッドカプルス、デイビスラブなど、30年も40年も現役で
活躍している選手が大勢いますので寿命が短いのではない事が分かります。

反面、優勝はしたものの、数年間で消える選手がいます。
ほとんとの原因はスイングを崩してしまう事です。

全英オープンで優勝して、その直後にスイングを崩して試行錯誤して
とうとう戻らずにゴルフ自体を辞めた選手がいました。
また、日本でも世界ランキング1位まで取りながらスイングを崩し、とうとう
戻せずに引退したのが宮里藍選手です。

石川遼選手も同様に15歳でアマチュアでプロと戦って優勝し、その後
アメリカに行ってスイングを崩し、出場権を失って帰国しています。

この寿命の違いは何なのでしょうか?
スイングを崩す人と崩さない人の違いは何なのでしょうか?

何もプロに限らず、70台が出ていたのにスイングを崩してまた100近く
を叩く人も少なくありません。

どんなレベルでも誰にでもその危険性があるのがゴルフです。
それはスイングを維持できるかどうかに掛かっています。

その能力とは診断力、修正力などです。
そして毎日の調整によって毎日同じスイングができるかどうかです。

再現性を高め、いかにそれを維持するかで寿命が決まります。
再現性で一番重要なのは最初は定着度です。
ちょっとした違いで思ったところに球は飛びません。
そして持続性は修正能力です。


ゴルフはいくらでも遠回りします。
遠回りどころか辞めてしまっているトップクラスのプロがいるくらいですので
戻って来れないほど迷路に陥る事があるのです。

たまたま調子が良くて成績が良い人がいますが、それはメッキですぐに
剥がれます。
本当の実力とは、なぜ当たっているかを良く知っている人です。
偶然当たっているのを実力だと勘違いしている人は大変危険です。

感性だとかセンスだとかで漠然とスイングをしていて、たまたま良く当たる
時期があります。
ところが、いつかそれが消えたりズレたりして当たりが悪くなる事があり
それをどう元に戻すかが重要なのです。

ほとんどの欧米選手はコーチに診断してもらい、修正法を習ってその場で修正
して崩さないようにしているのです。

感覚ほどあてにならない物はありません。
スイングは型としてメカニズムで脳でも覚えていると、ズレた時にすぐにそこ
に戻す事ができます。

ゴルフは理屈ではないとか、ゴチャゴチャ考えすぎだとか言う人は、この当てに
ならない感覚だけに頼って、いつか崩して長期のスランプに陥ったり、下手に
なってしまう事があるのです。

ゴルフは過信するといつでも転落します。
慎重にかつ丁寧にスイングと向き合う事が大切です。




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