2019年3月27日水曜日

突然体がスイングを忘れた


Question

ゴルフを本格的に始めて約一年半の野球経験者です。
40歳ですが周りがゴルフが上手く、なんとか追いつこうと練習、
ラウンドをしてきました。

やっと平均93程度まできましたが最近突然、体がスイングを忘れた感
じでシャンク、ダフリ、トップ、スライスしか出なくなり、動きもぎこちなく
ゴルフになりません。


Answer

良くあるお話です。
突然何をやっているのか分からなくなったり、全く違う事をしていたり
自分が自分でなくなったような感覚に陥る事があります。

また、この時期にほとんどの人はある種の壁に当たり、スランプや後退
など様々な障害に遭遇する事があります。

スイングは感覚で振るのですが、その感覚ほど当てにならない物はなく、
それだけに頼っていた事で体がスイングを忘れたり間違った動きをして
みたり、ズレたりブレたりしてスイング自体が崩れてしまったり、元に
戻せない状況に陥るのです。

器用で運動神経が良く、感覚や記憶力や運が良い人はそれでも上に行ける
のですが、大半の人は1~2年でこのスランプに陥ります。

その原因は経験と感覚だけで上達しようとしているからです。
何もトラックマンなどの機械を使えと言うのではなく、メカニズムを頭で
記憶すると言う方法でスイングを作って行くのです。
そして、一つ一つの動きを見た目で判断ができる動作として頭でも理解し、
再現できるようにする事です。

ゴルフは再現性です。
毎回同じ事ができるかどうかでほぼ全てが決まってしまいます。
ただ、同じ再現性であれば飛距離がある人が有利ですので、スイングを作
る上にはどのレベルのゴルフを目指しているかを自覚し、それに合った
スイングを作らなければなりません。

そして、そのスイングは必ずズレたり、忘れたり、勘違いしたり、悪い癖
がはいったりで崩れるのです。

その時に何が悪いのかが分かり、どうしたら治せるのかの診断力と修正力
が必要で、これはまずご自身がまとめようとしている打法を頭で理解し、
それぞれの部位の動きを記憶して行く事が必要なのです。

ところがこの各部位の動きを見た目で記憶せず、感覚だけで記憶したと
思っている人がほとんどです。
そして、少しずつズレて当たらなくなると試行錯誤してさらに崩すのです。

ズレはどこに戻すのかを知らずに闇雲に打っているだけで、それは偶然に
当たっているだけで、いつ当たらなくなっても不思議ではないのです。

これは初心者にとっては非常に難しい事かも知れませんので、コーチに診
てもらって修正してもらう事が理想です。

ただ、将来的には診断力や修正力を身に着けて、いつズレでもすぐに修正
できるようにしておくことが大切です。

手の軌道がズレた時にはどこに戻すのか、当たりが薄い場合はどこが原因
で、どこを治せば芯に当たるようになるのかなどを頭で理解し、それを体
で再現できるようにしておくのです。


1年目で経験や感覚だけではどうにもならないと覚った事は、大きな収穫
だと思います。
それは10年もしてある日突然真っ白と言う人もいるからです。
しかも、プロで上位に居た人でもです。

早くそれに気が付いてラッキーだったのかも知れません。
再現性を高め易い打法、ズレの診断がしやすいフォーム、飛距離が出て曲が
らない打ち方など、今この機会に徹底的にそして真剣にゴルフに取り組んで
みては如何でしょうか?




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