2019年4月14日日曜日

インパクト時手元が浮きます


Question

少しだけハンドアップしてしまいます。
考えられるのはなんでしょうか。

私なりに思っていることは、おそらくインパクトの前あたりでヘッドが垂れて
いるので(アン・シネ選手も少し垂れています)、トルクが足りてないので
手元も浮きフォローも小さくなっていると考えています。


Answer

インパックとで手元が浮くと言う表現でハンドアップを目の敵にしている記述
が非常に多いのですが、これは打法によっての教科書が違う事から起きている
論理上の誤解です。

アドレスの再現と言って、アームシャフト角をアドレス時の角度に戻せと言う
のが教科書としたのはインサイドイン打法で、中期に流行った打法です。

日本では未だにこの30年も古い打法を教えており、これが主流となっている
のが現状です。

ところがタイガー打法などの新しい(と言っても30年経っていますが)では
アームシャフト角を伸ばしてアドレス時の再現として打っている選手は、現在
はほとんどいません。

ジェイソンデイなどは完全に180度伸びており、その他の選手達もアドレス
では160度くらいのアームシャフト角から、175度くらいにインパクトで
は伸ばして打っています。

このアドレス時の角度と同じ角度で打つ事は逆に困難で、遠心力によって伸び
てしまうのを力で抑えておかなければなりません。
どの程度伸びるかは力やスイング速度によるのですが、現在の高速打法や超高
速打法ではこの伸びを止める事はほぼ不可能です。

どうせ伸びる物は完全に伸ばしてしまった方が再現性が高く、安定し易いと言
う理論から現代の打法は完全に伸ばしているのです。

さて、このアームシャフト角を伸ばすと何が起きるでしょうか?
昔のインサイドインに手を動かしながらアームシャフト角を伸ばすと、ヘッド
はフォローでインサイドに入って擦ってスライス回転が掛かってしまいます。
それを防ぐには、フォローでハンドアップにして手をアウトサイドに出す事で
調整をしてストレート球にするのです。

ところが、フェイドの癖球が治らない人は、昔の理論から言うと手が浮いて、
しかもインサイドインの軌道で振っている事から、このハンドアップを治す事
でストレート球を打とうとしています。

飛距離を出す打法は高速になっていますので手は浮いて良いと考えるのが現代
の打法理論です。
わざと浮かせて手の軌道をインサイドアウト気味にする事で、ヘッドの軌道を
スクエアにすると言うのが現在の主流打法です。





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