2019年5月7日火曜日

当てに行くな、振り切れとは


Question

よくボールを当てにいくな、振り切れ、と言われますが、
当てにいってもいかなくても結果は同じでしょうか?

ボールをよく見ろとも言います これは当てにいく動作ではないですか?


Answer

確かに当てに行くとか、置きに行くといった表現をする事があります。
人によって意味が違うかも知れませんが、どちらも安全に方向重視で
しっかりと振っていない様子が分かります。

振りきれという場合には恐らくインパックト直後に力を抜いてしまい
しっかりとフォローを取っていない事が想像できます。

球に当てるだけで止めてしまうのがヒッターで、振り子のように最後まで
力を抜かずに振るのがスインガーだとする説もありますので、
当てに行くという言葉を使う人は恐らく、このスインガーの振り方をしろ
と言っているようにも聞こえます。

本来フルショットは球をつぶしてから運ぶのがスイングです。
このような日本語の表現は非常に誤解を招く言い方が多いのですが、
確かにフェイスに乗せて運ぶと言われるとそのニュアンスがつかめる
事もあります。

高齢者などは体に負担が掛かるのでフォローは捨てています。
ジャックニクラウスや亡くなったアーノルドパーマーなどはやはり
フォローの4時くらいでスイングが止まっているような振り方になって
いました。

若手選手はほとんどフィニッシュまで勢いが衰えず、最後まで力を
抜かずに振っています。
これが最後まで振りきれと言う事で、フォローの軌道も球筋を作る大切
な要素ですので、おろそかにはできません。

ボールを良く見ろと言われるのは見ていれば良いのではありません。
良く見ていると自分がスエーしたり、ブレた時に気が付くものです。
切り返しで左に突っ込み過ぎたり、トップで起き上がると見ている景色
が変わり、地面から遠くなったり揺れるのが分かります。

これは軸がブレていることが多いので、球を良く見ろと言う人もいます
ので、球を見てそこにヘッドを落とせと言っているのではない可能性も
あります。

良く見ていればそこにヘッドが行くなら苦労はありません。
しかし、熟練者などは球が右足寄りにあっても、左足寄りにあっても
ジャストミートさせる事ができます。

これは体が見た目で反応して、自然にそこにヘッドが落ちる動作を
している事になりますので、ゴルフ歴が長く経験値が高い人にとっては
ボールを良く見ているだけで良いので、それを言う人も中にはいると
思います。

とにかく日本語は誤解だらけで、これはメカニズムではなく感覚的な
表現をしたがるので、出来てその感覚が分かった時にしかその意味が
分からない事が多々あります。

できていない人ができるようになるための説明は、それではダメで、
どうしたらその感覚が得られるのかを教える必要があります。

新しい動きなどを教える時にはできた時の感覚を言うのではなく、いつ、
どこが、どの方向に、どう動くかという具体的な表現でどうすればその
動きができるのかを説明していただきたいと思います。




0 件のコメント :

コメントを投稿