2019年6月28日金曜日

ゴルフが上達しません


Question

情けない話ですが、ゴルフが上達しません。
練習を初めてから1年半ほどになります。
練習は週4回で150球、ラウンドは2ヶ月1度程です。
スコアは平均110で、100を切ったことはありません。
また練習の際、調子が良くない時には20分程の
レッスンを受けています。

調子がいい時もありますが、直ぐにスイングが分からなく
なります。
その状態から良くなるまでにかなりの時間を要するため、
中々スイングの安定、スコアアップに繋がりません。
どうしたら上手くなれますか?
週4回練習に行ける環境なのに全く上達しない自分に
悔しさとイライラが止まりません。


Answer

ゴルフあるあると言う感じですね。
ほとんどの自己流の方は1年くらいでやっとゴルフの難しさを知り
そこで初めて素直に上達の方法を探し始めるものです。

自己流と言うのは原理からコンセプト、考え方が全て自分流だと
言う事です。
その時分で勝手に作った枠に色々な情報をはめ込み、入らない物は
捨ててしまいます。

したがって、器が小さく、本来の上達の方法や練習方法、あるいは
技術などを勝手に捨ててしまっているのです。

その枠に縛られた中でレッスンを取ると、その時には応急処置で一
時期当たるようになる事もあるのですが、それが本来の正しい動き
であるとは限りません。

また、新しい動きは翌日まではほとんどの方は覚えているのですが、
3日目にはまず忘れて違う事をしています。

したがって、定着する事がなく忘れてしまい、それを思い出しても
1年後か2年後で、ほとんどの方は忘れたままです。

また、その通りに動いている積りという勘違いスイングがあります。
そして、自分の好きで簡単な動きだけで組み立てようとして、楽を
して覚えようとするために、重要なヶ所を飛ばしてしまいます。

一番大きな問題は打法を習得せず、自分が出来ることしかせず、何
かコツをつかめばプロ級に成れると勘違いしている事です。
どんな打法にするか、そして何が正しいのかも知らない上に、理論
的な解明もなく、ただひたすら偶然に当たるのを待ち、闇雲にただ
打ってコツを掴もうとしているのです。

これでは神が降りてきて開眼したとしても、3日目には忘れていて
またもとの自分の楽な振り方になってしまい、先に進まないのです。
しかも、その開眼は100種類くらいありますので、手探りでそれ
を探しながらでは時間が掛かってしまいます。

また、一度安定したかと思うスイングも突然にズレたり崩れてしま
って元に戻せなくなります。
試行錯誤してまた当たるようにはなっても、それも定着するまでに
忘れたり崩れたりして、常に違う振り方をしているのが自己流です。

では、どうすれば上達するかです。
それには順序があり、その打法の動き以外はしない事です。
まずはどんな打法でもフォームという、武道でいう型があります。
その型をまず形だけで良いので基本動作として覚えます。
その型の中に100ポイントが入っています。

そして、今度はそれに飛ばしの技を組み込んで、連動で1秒半の間
に全ての動きが入るように訓練です。
その打法での正しい理想形をまず習得して、それから素振りで条件
反射的に動けるまでフォーム作りです。

ある程度その動作が全てできるようになったら、今度は球を打って
方向調整やタイミング調整をします。

方向が定まり、芯を外さなくなるまで反復練習ですが、その間に必
ずズレますので、それを修正し癖が出たらそれを矯正し、安定する
まで修正を繰り返さなければなりません。
それができたらコースでの実践練習をして仕上げます。

このように、ある程度のメニューをこなすところから出来上がった
教科書通りに決まった練習をする事で、無駄のない効率の良い上達
が初めて期待され、遠回りせずに上達するのです。

タイガー打法のような世界最高峰の難易度の高い打法は、その動き
を習得するだけでも1~2年は最低掛かります。
これが完全に定着するにはさらに2~3年は掛かりますので、最初
はシンプルなコントロールショットを習得します。

これは数回のレッスンで当たるようになり、毎日60球21日間同
じ動きで振っているとある程度は定着して実践で使えます。

このように、打法によって難易度が全く違いますので、ご自身が思
っておられるような単純な世界ではありません。

しっかりと、そして真剣に取り組む時期ではないでしょうか?




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