2019年6月4日火曜日

ダウンスイングの感覚


Question

基本動作について、何人かのコーチにレッスンを受けたりした結果、
結局どこに向かっていったらいいのか訳わかんなんくなってきました。

1つは、腕をぶらんとして、ただ弧を描いてその最下点でヒットする
フェースにボールを乗せる感覚。

2つ目は、トップから直接的にボールを打つ。
斧で薪を割るような動きの斜め版みたいな感じでしょうか。

それともまた別の方法なのでしょうか。


Answer

結論から言うと両方の打ち方が必要です。
使い分けると言う意味と、両方が入ったスイングと言う意味の両方です。

フルスイングは2の打ち方、そしてそれ以外の寄せやコントロールショット
などは1の打ち方です。

1の打ち方はいわゆるフェイスに球を乗せて運ぶと俗に言われる打ち方で
ヘッドの軌道がほぼ円になる打ち方です。

そして2の場合は薪割りや杭打ちのように、縦に下す事が優先で、軌道円
はむしろ最下点に向かって楕円になります。

これはまず飛距離が違いますので、飛ばす時には楕円で打ち、正確性を
重視する場合には円で打つと言う事です。

問題は感覚ではなく、メカニズムです。
どうするとその感覚が生れるのかのメカニズムを知る事で、より早く定着
させる事ができたり、忘れた時にもまたすぐにその感覚を想い出す事がで
きるため、感覚だけに頼らずに頭でもその動きを覚える事が大切です。

これはスイング系とヒッター系とか俗に言う解説があるのですが、あなたは
どちらの打ち方ですか、という愚問に繋がっています。
1がスイング系で2がヒッター系だという理論なのですが、振りに行った時
のフルスイングで1のプロ選手は見た事がありません。

また、30Yの寄せで2の打ち方をしているトッププロもいないのです。
そして、飛距離を出すにはヒットしてから運ぶという動作1と2の両方が
入った打法で打っている選手もいるのです。


感覚ほど曖昧な物はありません。
5分もすればその感覚は消えたり、長くても2日しか持たないので、忘れる
前に反復して定着練習をしない限りはほとんどの人は覚えていません。

スイング系は単純で動く部位が少ないのでミスも少なく安定し易い打ち方で
ヒッター系は切り返しで手を引き寄せたり、ヘッドを体の近くを通す動きが
ありますのでヘッド速度が上がるのですが、タイミングを合わせたり、動きが
複雑になるためにミスが出易くなります。

したがって、飛距離優先は2の打法、正確性優先の場合には1の打法を
使うものだとするのがより合理的かと思われます。




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