2019年7月10日水曜日

ドローを目指したらフックが治らない


Question

重度のフッカーで、スライスボールが全く打てません。
ものすごくカット軌道にしても、球が左に出て左に曲がるだけです。
また、タイガーがたまにインテンショナルスライスを打つときに、
フォローを首に巻きつけずに、右肩の上あたりでクルリと回すような
スイングにすると、ようやくストレートドローになります。

スライスの打ち方と言うか、球を右に曲げる打ち方を教えてください。
初心者の頃はもちろん、意図せずともスライスだったのですが、
ドローを目指してスイング改造した結果、こうなりした。。。


Answer

男性の場合、ほとんどの方は初期はスライスが止まりません。
そして、それを過ぎると今度はフックが止まらなくなって、上級にな
るにしたがってストレートや軽いドローが打てるようになります。

そのような道のりを経て上達していくのが一般的なプロセスです。
しかし、最初から基本通りに練習している人はそれがありません。

フック球はフェイスが閉まった状態で打っています。
要するにインパクトでフェイスが左を向いていると言う事です。
そして、その原因はいくらでもあるのですが、質問者さんはヘッドの
軌道だと勘違いされているようです。

良くレッスン本でもスライスの原因はアウトイン軌道だと書かれてい
るのですが、アウトインはスライスではなくフェイド球になります。
フックの原因がインサイドアウトだと勘違いされ、カット打ちで治る
と思っていらっしゃる事が今回の一番の問題です。

球質は9種類ありますので、まずそれを勉強してください。
フェイスの向きとヘッドの軌道の組み合わせで球質が変わります。

https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=5157003&id=78956171


カット軌道で打ってもフェイスが左を向いていればフックや引っ掛け
になると言う原理からまず理解する必要があります。

次になぜフェイスが閉まっている(左を向いている)のかを考えて下
さい。

スライスを治すのにストロング・グリップにしませんでしたか?
初心者のスライスを治すのにストロング・グリップにさせると、その
場でスライスが治ると言うマジックのような応急処置があります。
このストロング・グリップが原因として一番先に考えられます。

次に多いのは芯を外している事ですが本人は気が付いていません。
シールを貼ってどこに当たっているかを確かめる必要があります。
芯は必ずしもフェイスの真ん中にあるとは限りません。
シャフト側が重ければ芯はヒール側に寄っています。
また、シャフトが柔らか過ぎる事も原因の一つです。

そして次に多いのは体が止まっていることです。
トップから左に体重を移動せずに、その場で打っていると出る事があ
ります。
右脚に体重が乗っているのですが、体勢や重心位置は左に移動してい
なければなりません。
これは突っ込み過ぎてスライスが出る場合の逆バージョンです。

タイガーがスライスを打ったり、アーノルドパーマーの打法などでは
フォローで頭の上でクルリとクラブが回りますが、これはフォローで
左手首を甲側に曲げる(インサイドイン軌道で)場合で、フェイスを
意図的に開いたまま閉じないようにする動きです。

これで引っ掛けやフックに対応しているのですが、この方法でもダメ
と言う事ではありません。
全ては再現性ですので、この方法で真っすぐに打てるのでしたら、そ
れも一つの解決策です。

基本動作が合っていれば、あとは方向調整をすれば思った球が打てる
ようになりますので、原理をしっかりと把握する事が大切です。




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