2019年7月14日日曜日

毎日同じ事ができないのはなぜ?


Question

ゴルフってなんでこんなに毎日出来たり出来なかったりするんですかね。。


Answer

ゴルフは羽の付いた自転車で空を飛んでいるような物です。
漕ぐのを辞めると落ちてしまいます。

高度を上げるにはかなりの速度で上昇し、それを維持しなければならず
2日休憩するとまた地面に戻ります。

これは何もゴルフだけではありません。
どんなスポーツでも楽器でも同じです。
パソコンのように一回プログラムしたら一生その通りに動くと言う物では
なく、これが生身の人間の定めなのです。

新しい動きを覚えたら翌日まではほとんどの人が覚えています。
ところが、その次の日には若い人でも忘れてしまいます。
感覚と言うのはそれだけいい加減なのです。

そして、忘れても偶然に当たると、またそのフィーリングで翌日も当たる
のですが、その次の日にはまた振り出しに戻ります。

これがまず第一の問題ですので、練習の頻度を上げる必要があります。
レッスンなどで週一回だと、新しい動きを習っても3日目には忘れて
また元の動きで残りの5日間振る事になります。

それでも10歩進んで9歩下がるだけで、なんとか上達はするのですが
それを一日置き、あるいは週2にすると10歩進んで2歩下がる、あるい
は下がらずに上昇し続けます。


そして、次に問題なのはいくら練習しても上手くならない事があります。
これは当たらなくなった時にフォームにズレがあり、それを修正せずに違
うヶ所をいじってしまい、また新しい打法を無意識にやっている事です。

これは帳尻合わせの害毒で、フォームは一種類で3年間はいじらずに固め
る必要があるのですが、試行錯誤する人は毎日でも違う動きをしてしまい、
延々と定着しないのです。

毎日500球打っていても、違う角度で降ろしたり、違う角度で上げたり、
腰が回ったり回らなかったり、重心の位置がズレていたりテンポが違った
りで何種類もの違ったフォームで打っているのに、本人は同じ事をしてい
ると勘違いしている事がほとんどです。
これは分かる人に診てもらってそれを指摘してもらう必要があるのです。

これだと、100種類くらいのスイングを同時に定着練習している事にな
り500球打っても一つのスイングは5球しか打っていない事になります。
これも遠回りの原因の一つです。

定着練習はどの部位の動きや可動域、リズムやテンポそして力加減等も全
て同じ事を毎日60回21日反復する事である程度定着しますが、条件反
射的な定着度になるには3年、そしてミスがほとんどなくなるには10年
は掛かります。

恐らく質問者さんは、その最初の段階の練習もされていないと思います。
まず、同じ事をしているかどうかの診断やズレの修正、そして出来ていな
い部分の反復運動など、まずはその打法の正しい動きを覚える段階で迷っ
ておられるのではないでしょうか?

気持ち良く振りたい、自由に振りたいと我流で打つ人は遠回りをします。
最初は窮屈で動きはぎこちなく、こんな動きでは打てないという動作ばか
りなのですが、4~5日反復しただけで慣れてそれが自然になります。

この段階でご自身で診断や修正ができる方は動画で撮ってズレを戻し、一
種類の振り方で練習する事とアップダウンがほとんどなくなります。

ただ、100Y先のショットでワンパット圏内か、2パット圏内かの違い
はプロでも毎日トラックマンなどで計測しながら立ち上げ練習をしないと
維持するのが困難です。

これらを理解できた人しか上達はしませんので、それができない人はまず
高望みをしない事です。
どうしても上達したいのでしたら、これらの事を良く理解する事です。




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