2019年8月13日火曜日

渋野日向子選手の失態は何?


Question

渋野さんの明治カップでの失態は何だったのでしょうか?


Answer

決して失態ではありません。
ごく当たり前の事で普通の事です。

過去にもメジャーで優勝して選手はマスコミ対応で忙しくなり、睡眠も
ろくに取れずに練習出来ないと言う生活になって、翌週はだれもがボロ
ボロになると言うのが極当たり前の事なのです。

渋野さんのコーチがパーで回れれば良いくらいだと言ったそうですが、
明治カップではボロボロになる事は知っていたようです。
その原因は単に脳や体の疲労で限界を超えただけの話です。

シンデレラとまで言われてマスコミを騒がせたことで、今後のメディア
の見る目が違い、世間の期待度が大きく変化した事で彼女へのメンタル
的な負担は計り知れない物があるかと思います。

ゴルフはゆったりと、そして静かに行うスポーツですので、スタートギ
リギリまでファンサービスやマスコミ対応をしていては落ち着いてゴル
フができません。

アマチュアでも駆けつけでスタートするとボロボロになる事があります。
まして、mm単位の誤差も許されないプロの世界で、繊細な動作を管理
するのに、この環境では自分のベストを出す事はほとんど不可能です。

このようなきっかけでスイングが崩れて浮上できずに消えて行った選手
も過去にいましたので、渋野選手は棄権しても良かったくらいです。

時差調整だけでも大変なのに、マスコミ対応やファンサービス、スポン
サーへの挨拶やお祝いメールを見るだけでも寝る時間はなくなって、熱
を出してまで頑張っていましたので、この13位は凄い事だと思います。

トップ選手にひはアマチュアにはない試練が沢山あります。
マキロイはメジャーで最初にトップで3日目を終えた時には最終日はボ
ロボロになって80を叩いて優勝を逃しています。

優勝圏内に入った時には特別なプレッシャーが掛かり、それがストレス
となって前夜は眠れないといいます。
上に行けば行くほどメンタルに来るのがゴルフです。
気楽に遊びながら80台から90台で回るゴルフが一番楽しいと言われ
るのはこのプレッシャーがほとんどないに等しいからなのです。

全英オープンで優勝するなどはとても別規格だと言う事で、しかも最初
の海外、最初の世界メジャー出場での優勝は歴代でも極僅かです。
これだけでも偉業を成し遂げた事になりますので、翌週もプレーできた
だけでも素晴らしい事だと思います。

ゆっくりと休んで、また素晴らしいゴルフを見せてもたいたいですね。




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