2019年8月19日月曜日

いじくりすぎて迷路に入る


Question

ゴルフを始めて約20年、始めてすぐにレッスンを受け根本となるスイングは
大きくは変えていません。
しかし、当然うまくいかないことも多く、周りから見ても気が付かない程度の
マイナーチェンジを常に行っています。

色々といじくりすぎて迷路に入ることもしばしばあります。
皆さんそんな感じなのでしょうか?


Answer

ほとんどの方は質問者さんと同じように常に変えているようで、いつまで経って
もスコアが良くならないのです。
これは経験年数に関わらず、一つの打法が安定するには最低3年間は掛かるから
です。

どこまでがマイナーチャンジで、どこからがメジャーチェンジなのでしょうか?
ズレの修正やタイミングの調整などは補正として元のスイングに戻すという作業
ですので、これはマイナーチェンジと言えるでしょう。

しかし、トップの位置を変えたり体の使い方や脚の動きなど、新しい動きや変更
があった場合は打法自体を改造していることになり、これはメジャーと言えます。

この場合にはある程度定着するのは毎日60回21日ですが、ミスが極端に減る
ようになるには3年掛かります。

これはタイガーウッズでも同じで、彼がタイガー打法からスタック&ティルトに
2010年~2013年に改造した時に証明されました。
この打法は重心の移動を変えただけで、その他はほとんど変わっていないのです
が、それでも年間5勝するまでには3年掛かりました。

そして、それでは飛距離が出ないので長いコースのメジャーでは勝てない事から、
またタイガー打法にもどし、それが定着するのにまた3年掛かり、その間に手術
があって、復活したのが2019年と6年間を無駄にしました。

世界のトップ選手ですらこれだけ掛かるのです。
まして我々はもっと掛かるかもしれません。

スイングを大切にしないと再現性と言う最も大切な技術や能力が伸びません。
ゴルフはどれだけ同じ事ができるかですので、動きは完全に定着していなければ
スコアは良くなりません。

ご自身ではマイナーチェンジと思っていろいろと試行錯誤したり修正されている
と思われているかも知れませんが、スイングは基本的にズレますので、気が付か
ないうちにトップの位置がズレたり、タイミングがズレたりしますので、何もし
なくても自然にメジャーチェンジをしている事があります。
これがスイングを維持できない原因です。

このような不安定な状態でいろいろといじり過ぎると、いつまで経っても安定し
ないどころか迷路に入って抜け出せなくなります。
どこも改造せずに、もとのスイングに戻すという作業だけで再現性を高める事を
最低3年間継続する事ができて初めて本来のスコアが出るのです。

アドレスした時にミスをする気がしなくなり、見なくても思った場所に歩いて行
けば必ずそこに球があると言う自動運転のような状態になった事がありますか?

定着とはそういう状態です。
何度打っても、どこで打っても同じ球が出るようになり、じっくりと考えるのは
二打目から、という内容のゴルフにする事を目標として、その時に思いついた動
きを入れたり、他の人のスイングを見て試したりしている間はこの様な領域には
行けません。

いじり過ぎてどんどんダメにする方や、それがきっかけで元に戻らずに辞める方
など、いくらでもいます。

ご自身では改善している積りなのですが、単にいじり過ぎている事があります。
質問者さんはいじり癖が付いてしまっていますので、それを治さなければなりま
せん。

それを治すには定着安定、再現性を高めると言う練習、一切変更はせずに元の形
や動作タイミングに戻すという調整だけにする事です。





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