手打ちの何が悪いのでしょうか？

Question

ずっと我流で腕をアームをようにクラブを振っていました。
ナイスショットは出ても安定せず、ダフりやひっかけチーピンが悩みの
たねだったため、ボディターンでハーフスイング練習をはじめました。

体と腕と同調しだしてから、右腰がまわり左足にも体重が乗り始める
ようになり、以前のようなミスが減りました。手も使ってません。

ゴルフの基本的なことをお聞きしますが、いったい手打ちの何が悪か
ったのでしょうか？
ロジカルに教えて下さい。

Answer

まず手打ちの定義が人それぞれだと思いますが、腕だけで縦と横の動きの
両方を作り出す振り方だと一応しておきます。

これは脚も腰もほとんど使わずに横の回転は胴回りの筋肉だけで肩の回転
を作り、あとは腕の三角形をつぶして作り出したりしています。

では、手打ちでない打ち方とは何なのかをご説明致します。
欧米のトッププロ達が行っているスイングは、その肩や腕の力にプラス腰
の回転、あるいは左足の蹴り、右脚の蹴り、また腹筋を使ったり、スクワ
ットやジャンプ等の体全体の力を使って回転を作り出す打法です。

肩を回すだけの力と、太い脚の筋肉や腹筋、ふくらはぎの力まで使えるの
ではどちらが良いでしょうか？

そもそも手打ちの場合には肩が回転、そして腕を上下させるという二つの
違った動きを合わせた物が基本です。

しかし、人間が出せる力は縦の方が格段に強く、杭打ちやクワ作業等も縦
の力や重力を使った動きなのでとてもパワフルです。

ところが、横の力を作り出すのは非常に難しく、縦に比べて肩や腕だけの
力では同等のパワーは出せません。

したがって、手打ちのゴルファーは飛距離が出ないのです。
肩から先だけで縦と横の動きを作るより、体や脚で横の回転、そして腕や
手で縦を作り出せば３００Ｙ以上飛ばす事が可能になるのです。

飛距離が必要ない方でしたら手打ちで十分ですので、難易度の高いタイガ
ー打法や欧米の超高速打法は辞めておいた方が良いでしょう。

スイングはあくまでも飛距離によって打法を選ぶべきで、飛ばす打法ほど
難しいために、１週間で習得できるシンプル打法から、1年も掛けないと
動作すらできない難しい打法まで色々ありますので選択する事が出来ます。

当然、体の全ての動きを習得し、連動しタイミングを合わせる作業が必要
な難易度の高い打法は、競技ゴルファーが飛距離を伸ばす際にどうしても
必要なのです。

従って手打ちなら飛距離は諦める、飛距離が欲しければ難易度の高い打法
にする事で、決して手打ちが悪い分けではありません。