2019年8月29日木曜日

シャフトのフレックスについて


Question

ドライバーのフレックスはSです。
スライスで悩んでいたのですが現在のドライバーに変えてから
スライスがほとんど出なくなり軽いドロー系になりOBも減りました。

ヘッドスピードも速いし飛距離も出ているからフレックスXに替えたほうが
良いんじゃないか?とシングルさんにしつこく言われます。

gpsナビで測ったところベストショットだとランもいれて300y超えはたまにしますが
大体270~280yあたりが多いです。

安価でXを見つけたのですがオーバースペックでしょうか?


Answer

まず、ゴルフ界はメーカーの販促理論の呪縛があり、それがゴルファーを迷わせ
余計なお金を使わせています。

その一つがこのシャフトのフレックス論です。
初心者は柔らかいシャフトで、硬いシャフトは上級者と決めつけられているので
初心者が硬いのを使うと生意気だという、いわゆるオーバースペック論が平然と
横行している事です。

野球の場合には初心者に柔らかいバットを使わせるでしょうか?
なぜ野球は金属バットでしなりのほとんどない硬い物を初心者に使わせているの
に、ゴルフはわざわざグニャグニャなシャフトを使わせるのでしょうか?
だれも疑問に思わないのが不思議でなりません。

これは最初に柔らかいシャフトを与えておけば、ヘッドスピードが上がる度に少
しずつ硬いシャフトが売れるので、販売側にとっては都合の良い論理です。

そして、販売側は軟らかい方が飛ぶからと言うメリットの話しかしません。
実は誰でも硬いシャフトは使えますが、ヘッドスピードの速い人は柔らかい物は
使えないと言うだけの話なのです。

シャフトは3方向に曲がります。
メリットはそのうちの一つである、軌道上での時間差を作るしなりだけで、残り
の二つは軌道を外すトウダウンとフェイスが開いて当たるスライスの原因です。

この二つのデメリットを言わずに、ただしなるから飛ぶと言う宣伝文句に釣られ
毎年でも買い替える理由を作っているのです。

そして、それで毎年売れると計算していたのがそんなに早く上手くならないため
計測器を上乗せして「お客さん!そろそろ硬いシャフトが使えますよ」と勝手な
事を言って客をおだててその気にさせるのです。

しかし、それで硬い物を売ると今度は飛距離が落ちる事があり、文句を言われる
のでシャフトは同じフレックス表示の物に硬いラベルを貼って硬いという錯覚を
させて売るようになったのです。
これなら飛距離も落ちないのでクレーム逃れができます。
これがゆえに昔のSの方が今のXより硬いという理由なのです。

この販促理論に振り回されて硬いシャフトが使えるようになったから自分は上達
した、上手くなったと勝手に勘違いしてお金を出す消費者も愚かですが、メーカ
ーはありとあらゆるテクニックを使って販売を促進しています。

本来、初心者とかHSとかに関わらず、硬い物は方向が良く軟らかい物は飛ぶとい
う事は確かに事実です。
したがって、硬いシャフトは誰でも使えるのに使わせない勝手な理論を作り上げ、
それをまた道具オタク達が専門家のごとく唱えているのです。

硬いからオーバースペックだと考える必要はありません。
硬ければ硬いほど方向が良くなります。
飛距離は数ヤード落ちるかも知れませんが、ミート率が上がり方向が良くなれば
スコアメイクには大変有利なのです。
飛距離は自分で出すもので、シャフトの数ヤードはないのと同じです。
プロの中でも飛ばす人ほど硬いシャフトを使っているのはそういう事なのです。

道具は色々と試してみると分かります。
ヘッドは2000円程度、シャフトはXでも6000円程度で入手できますので、
色々なスペックを作って実践で試してみるとその意味が分かります。

シャフトは短いほど、そして硬いほど球が安定します。
スコアメイクが優先でしたら43インチの85Xくらいで振動数290を目指す
と良いかと思います。

お遊びゴルファーでしたら46インチのRでも面白いかと思います。
しかし、競技を目指す人でしたら初心者でも最初から硬い物を使って、それに慣
れると無駄なスライスがなくなり、とても経済的です。




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