真似するのは有りですか？

Question

誰かのスイングを真似するのは有りですか？


Answer

当然です。
ただ、練習場のオヤジは真似しないでください。

スイングは無限大にあります。
その中で効率が良く、飛距離が出る打法はそう多くはありません。
現在、プロ達が打っているスイングはその中でも実証がありますので
ユニークなスイングをする人以外は全員候補です。

スイングは真似するのが一番なのですが、そう簡単に真似できないのが
ゴルフです。
先人達の大切なノウハウが凝縮されているのが現在のプロの打法です。
真似せずに自分で開発する事などはまず無理でしょう。

プロのスイングでも難易度には差があります。
一番簡単だとされたモーノーマン打法から、世界最高峰のタイガー打法
まで様々です。
ご自身の目標が趣味でお遊びなのに、マキロイのような世界最高峰の
難易度の高い打法を真似る必要もありませんし、また、アメリカツアー
に参加するプロが２５０Ｙしか出ない打法では話になりません。

その人のニーズや目標、そして練習時間や頻度など全てを考えて、どん
な打法にするかを選択する事で無駄を省き、最短で目標を達成する事が
可能となります。

アマチュアが真似できる範囲は日本のプロ選手でタイガー打法を真似て
いる人の半分ほど真似て再現性でカバーする方法です。

タイガーを真似る事ができたのはこの３０年の間にアダムスコットとマ
キロイだけでしたので、いかに難しいのかが分かると思います。

タイガー打法を真似をして７割程度できた日本のプロの半分ほど真似が
できれば、それが恐らく我流の最高だと思います。
ただ、それが出来るのも１割いれば良い方だと思います。

その理由はまずメカニズムが分からない事、そして分かってもどうした
らその動きができるのかが分からない事、また分かっても体が痛くてで
きない人や、体が柔らかい人にしかできない曲線（体を弓にする）等が
ありますので、完コピがほとんどできないのです。

器用で運動神経の良い人達は見ただけでそれらしき事ができます。
ただ、マキロイのスイングを見ただけで真似ができると思ったら大間違
いです。

キャリーで３００Ｙ以上出せる打法は、それなりに体を使っていますの
で、どう体を使っているかなどの筋肉の動きやタイミングが分からず、
それを体で再現する事ができないのです。
この筋肉やタイミングは動画で見ても分かりませんので、見た目の形だ
けがそれらしく見せているだけの人がほとんどです。

それこそ筋電図でそれぞれの部位１００ヶ所程度を画像化して、その
１００ヶ所の動きとタイミングを全身に覚えさせ、定着させなければな
りません。

それを真似できたのは奇跡に近い事ですので、それをいとも簡単に真似
できると勘違いしている人が非常に多い事が驚きです。

身体能力も時間もあるのに真似できない人がいくらでもいます。
難易度が高過ぎて、見ただけでは分からない事だらけだからです。

このサイトの「成長記録」にＭ君の動画をアップしてありますが、彼は
現在３２０Ｙ出せるようになっています。
受講当初は２６０Ｙでしたのでかなりの成長です。
身長は１７０ｃｍを超えましたがますますガリガリです。
マキロイほどの筋肉が付けば同じ距離が出せる計算ですので、完全に
コピーできたと診て良いでしょう。

筋肉のない少年がここまで真似るのにはその打法を習うしかありません。
模索してタイガー打法をマスターできたのは世界中の全ゴルファーの中で、
この３０年間にたった２人だったと言う事を再認識してください。

習える環境にない方は飛距離を落として仕上げるしかありませんので、
早く諦めて再現性を高める練習でスコアを伸ばしてください。