2019年9月19日木曜日

トップが深過ぎてクロス


Question

トップの際に、コックが深すぎてヘッドを前方方向に倒しすぎてしまう癖があります。
コックが深すぎないように動画でチェックを行いながら練習しておりますが、打つ時
に違和感があり、球がつかまらずに右に抜けてしまいます。

なにか良い練習方法、ドリル等ありましたら、ご教授ください。


Answer

ご質問の内容を整理します。
トップが深過ぎると言うところからオーバースイングだと言う事は分かるのですが
ヘッドの位置がオンプレインなのかクロスなのかが良く分かりませんので、両方の
ケースをお話します。

まず、単に深い場合ですが、これは適正な深さがDRで水平、PWで水平から60
度立った位置付近であれば良いというのが教科書です。

さて、これ以上深い場合にはオーバースイングとして扱われるのですが、その場合
は右肘を曲げ過ぎているケースがほとんどです。
PWなどはほとんどアドレス時に軽く曲げた程度のままで良いくらいで、それ以上
曲げないようにすると浅くなります。

そしてヘッドがクロスになる場合は左手首が甲側に曲がっている場合がほとんどで
この手首の角度を修正するのは大変な事です。
ただ、この角度を意識せずに固めた人はこの角度が自然にズレますので、その時に
当たらなくなってスランプに入る事があります。

ここもしっかりと角度を決めて固め、常にチェックしてその角度に戻す作業が必要
なのですが、ほどんとのエンジョーイゴルファーは面倒なのかこれをやりません。

さて、この両者のどちらなのか、あるいは両方なのか分かりませんが、修正すると
バランスを崩しますので違う場所も同時に修正しなければなりません。

この場合はトップが浅くなった分、ヘッドを早く戻す調整が必要になります。
今のタイミングはトップが深い時のタイミングですので、それをずらして合わせる
必要があるのです。
これはヘッドを走らせる技術を習得するか、程度によってはクラブを返す力を少し
使えばいくらでも修正できます。

ほとんどのアマチュアの方達はトップを浅くするという修正をしても、ヘッドを走
らせると言う調整を行わないために捉まらなくなって、自分には合っていないなど
と言うのです。

これは重い荷物を背負った時に後ろに倒れるので自分には合っていないから荷物は
運ばないと言っているようなもので、背負ったらバランスを取るために前かがみに
なれば良い事なのです。
修正法を知らずに勝手に治そうとしてもなかなか難しいのはこれがあるからです。

さて、果たしてこれらを治す必要があるのでしょうか?
お遊びゴルファーで月一の練習場週一程度の方で、100を切っていない方はあえ
て修正する必要がないかも知れません。

オーバーでもクロスでもドラコン打法はわざと使っている手法ですし、その昔はト
ップ選手でもこのような形で打っているプロがいました。
したがって、カッコが新しくないと言うだけで決して癌となるような欠点ではなく、
それよりも再現性を高め、精度を上げる練習をした方がよほど効果的です。

また、プロを目指す方でも果たしてそれを治す必要があるかどうかは賛否両論です。
打法は進化しており、ドラコン打法の動作や形がどんどん入っています。
30年先にはそのクロスやオーバーが当たり前になっているかも知れません。

池田勇太選手や横峯さくら選手などはかなりのオーバースイングやクロスです。
フューリックやウルフなどは奇怪なスイングで有名ですし、デメリットはあります
がメリットもあるのです。

確かにカッコ悪いとか、みんなに治せと言われるのは煩わしい事ですので治す選択
をされているのだと思いますが、どちらが苦痛かです。

周りの目や恰好を気にされるのでしたら、1万回反復と言う選択をすれば良いし、
それが嫌でしたら早くミスを無くして黙らせると言う手もあります。

これはゴルフ歴や器用さ、練習時間や目的、性格や好みなどの優先順序や価値観で
違いますので、ご自身で決められると良いと思います。




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