2019年9月2日月曜日

矯正具をはずすと当たらない


Question

ゴルフの矯正グリップを着けて練習していたら、外すと変な方向に
飛ぶようになりました。どうしたらよいでしょうか?


Answer

そもそも矯正具は悪い動きや形を一時的に矯正はしてくれるのですが、それ
で修正が出来た事にはなりません。
3か月間装着して練習していても、外せばまた元にもどります。
装着している時は良いのですが、それが定着するには相当な時間が必要です。

フォーム作りの段階では、例えば右脇を締めて右肘を内側に入れる、左手首
を山にする、遠くに出して引き寄せる、軸を固定する、左脇を締めるなど、
注意点が沢山あり過ぎて、同時に全てを行う事ができません。

これらの注意点はせいぜい2つくらいは意識できるのですが、残りは意識が
いかずに放置状態になり、それが悪い癖となって定着します。

その放置状態の部位の角度が違えばまず球に当たりません。
全てが出来て初めてミートしますので、ミートする事だけ考えて適当に振る
方がむしろ良く当たる事があるのですが、それでは安定せず飛距離も出ず、
結局基礎からやり直すことになるのです。

そこで、理想のフォームを定着させるためにはそれぞれの部位が正しい形や
動きになるように、意識がいかない部分にこの矯正器具を使うのです。

そして、使っていない部位が理想的に動くようになったら、今度は出来てい
ない部位を意識して矯正具なしでその形にする練習をするのです。

テイクバックで両肘が離れてしまう、左手首が甲側に曲がるなどは初心者に
は良くある事で、これらの形ができていないとヘッドの軌道が変わってしま
って当たりません。

適当に振って当たれば良いというお遊びゴルファーなら何をやっても良いの
ですが、競技ゴルフを目指す方は、それぞれの部位が理想的な動きや形をし
ているかどうかの確認が必要で、それぞれの角度がその打法に合っていない
とミートしないのです。

その打法が持つ角度や寸法がありますので、10ヶ所の内1ヶ所でも間違っ
ていると当たらないため、最初からタイガー打法などの難易度の高い打法は
できません。

悪い癖を付けずに最短で難易度の高い打法をマスターするには分解ドリルで
部分部分を定着させながら組み立てて行く事です。

そして、20ヶ所のうち3つがまだ定着していない場合、2ヶ所は意識して
出来ても最後の一か所には神経が行かないので、そこで矯正器具を使えばと
りあえず球は当たるようになります。

矯正具はこのような場合にはとても効果的なのですが、あまり頼らないよう
にした方が良いかも知れませんね。




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