2019年9月28日土曜日

ボールから離れるとひっかける


Question

ゴルフでボールから離れるとひっかけて左に飛び、
逆に近づくと右に行きますが、なぜでしょうか。
丁度良い位置が今一つかめないのですが。
ショートアイアンでは近づいた方が真っ直ぐ飛ぶ気がします。
7番ぐらいになると半分ぐらい右にいきます。


Answer

ボールから離れると芯を外してトウ側に当たりますのでフック回転が掛かり
左に行き、近づくとヒール側に当たるのでスライス回転が掛かって右に曲が
ると言うのが原理です。

どれだけ芯を外すかにもよりますが、あまりトウよりになると今度はインパ
クトでフェイスが開いて右に出たり、極度にヒール側に当たるとシャンクし
たり引っ掛けフックになる事もあります。

球との距離は身長や手の長さ、クラブの長さや姿勢によって変わりますが、
極端に近づいたり極端に遠くに置かない限りどこに置いても上手く打てます。

しかし、どこかに決めないとスコアメイクはできません。
例えばPWがつま先から40cmの位置で上手く当たったとします。
その時の姿勢やダウンスイングの角度、トップの位置や回転のタイミングな
どによって次の日には当たらなくなる事があります。

そこで、また球の位置を移動すると当たる場所が見つかり、それで上達した
と勘違いするのです。
しかし、1週間すると姿勢も変わり、ダウンスイングの角度も変わってまた
球の位置を変えて当たるまで練習するのです。

これですでに3種類のスイングを練習している事になり、日替わりスイング
と言う100種類の振り方を練習している事になり、永遠に安定しないゴル
フをする事になるのです。

球の位置はどこでも良いのですが、どこかに決める必要があります。
これが一番重要な点です。

アメリカでも日本でも「適度な姿勢」「楽な姿勢で」とか「自然な形で」と
かアバウトな事を言ってぼかしているのですが、楽だとか自然と言うのは慣
れないと生れません。

そして、どんな格好でも1週間もするとそれに慣れて自然になるのです。
感覚ほどいい加減な物はなく、その感覚と経験だけでスイングを作ろうとし
ている事自体に大きな問題があります。

まず、球との距離は「臍当て計測法」で一発で決まります。
アドレス時の背骨とシャフトの角度が大体90~100度くらいの間で決め
ている選手がほとんどですが、一番見てズレの分かるのが90度です。

直立してシャフトを水平にするとこれが90度です。
そのまま股関節を曲げて前傾すると、ヘッドが着地した場所が球の位置です。

これは毎回測って打つ練習をする事で、必ず毎回、毎日、毎年同じ距離で打
つ事ができ、それに対するダウンスイングの角度を体が覚えます。

そして、その角度は他の番手になっても同じです。
長さが長くなると、その分ヘッドの着地が遠くになり、前傾が浅くなって調
整できるのです。

これによって全ての番手で体に対しては同じ角度で毎回打てるので、一種類
の軌道を体が覚えれば全ての番手で当たる事になるのです。

ところが、いい加減に立って目分量で球の位置を決めていると、DRが当たる
日はアイアンが当たらない、アイアンが当たる日はDRが当たらないという状
態が一生続きます。

これは体に対して全ての番手で同じ角度で振っていないので、そのクラブの
角度を覚える事で他の番手が当たらなくなる原理です。

幼少期から遊びで覚えたゴルファーの中には器用で運動神経の良い人がいて
その中からゴルフにハマってプロを目指した子供はそれぞれの番手の軌道を
覚えてプロに成る事があります。

ところが、プロになってもDRが当たる日はアイアンがダメと言う日がなくな
らず、30年プロをやっていてもその問題が解決せずにいる人が多いのです。

これは基礎の問題です。
基礎の中には姿勢と言う項目があり、グリップなどは煩く言うのですが、こ
の姿勢に関してはいい加減な指導者が多く、この原理を聞くとゴルフは理屈
じゃないと言って否定するプロもいるのです。

ゴルフはいくらでも遠回りします。
その遠回りする原因を一つずつクリアしていけば、最短で上達する事が可能
なのです。

ゴルフは物理です。
科学や算数で合わない事を平気でやっているのが信じられないほど、皆さん
は無駄な努力をされていると言う事です。




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