2019年9月9日月曜日

間違った矯正ドリルかも?


Question

シャンク病です。状況を記載します。

①改善の為に、実際に打つボールの5cm先に目印となるボールを置いて打つと
綺麗なショットが打てます。これを10球続け、その後、目印ボールを外して打つと、
またシャンクします。

②レッスンプロによると、シャンクする際もダウンブローはインサイドから降りて
いるようで、フェースが開いている訳ではないですが、インパクトの直前から
ボールの右奥を通過してます。目印を置いた時は良い軌道とのことです。

③ボールの手前を素振りすることは出来ますが、ボールをトウで打とうとすると、
スイートスポットで打ててしまいます。

原因や対策(目印無しで打つ為の)を教えて頂けないでしょうか?


Answer

物を置いて、それにぶつからないように振る事でヘッドの外回りを矯正する方法の
事だと思います。
これはシャンクの原因によってはスイング軌道を崩す原因となります。

球の外側5cmほどのところに良くヘッドカバーなどを置いて、それに当てない様
に振る練習をすると、それを意識して手が遠心力で外回りしないように体に引き付
けて振るようになります。

ヘッドが外回(遠回り)りするのがシャンクの原因なのですが、なぜ外回りするか
は色々な原因があります。

その中の多くは前傾角にあります。
背骨に対してヘッドの軌道角度が同じ場合、前傾角度が立っているほど地面に対し
ての軌道角はフラットになります。
当たりが薄いと言う症状になった後にシャンクになった場合などは前傾角度がどん
どん立って来て、ヘッドが浮いて外回りしたと考えられます。

そして、当たりが薄くなると肩を落として厚めに当たるように調整したり、沈み込
んで厚めに当たるように帳尻合わせの動きが入って来るのですが、それ以上前傾角
が立たなければそれでちゃんとミートした事で前傾角が立ち過ぎている事には気が
つかない事があるのです。

これで本来のスイングを崩してしまって、また新しいダウンスイングの角度を覚え
定着させるまでにミスが出るのです。

これは打法を替えるようなもので、3年間は安定せずスコアが良くなりません。
ダウンスイングの角度は全ての番手において体に対しては同じです。
ところが、前傾角度がその番手に合っていないと、違う角度で振らないと当たらず
感覚的にその角度を番手ごとに変えて当てている人がいます。

これだと、全ての番手で違う角度で振る事になり、それぞれの番手の角度を覚えて
それが定着するまではミスが絶えないのです。

これは基礎から見直す必要があります。
まず、シャンクの原因の一つに前傾角度が浅すぎる事があります。
立ち過ぎていてヘッドが遠回りする事が原因の場合は、まずはセットアップの姿勢
で修正します。

質問者さんは物を置いてむりやり軌道を立てて当てる矯正練習をしておられますが、
前傾角度が立っていた場合にはスイング軌道を無理やり立てて調整している事にな
り、そのまま続けると軌道を改造している事になります。
これで新しい角度と以前の角度の両方のフォルダーが出ている状態で、このような
状況が続くとどちらの角度が出て来るか分からなくなり、ミスがなくなりません。

基本はワンスイングですので、前傾角度も軌道角度も一定にして、余計な事はしな
い事です。
本来のスイングを崩してしまい、上手く行っても3年間で新しい角度を定着させる
まではスコアは良くなりませんので、そのプロの診断が果たして正しいのかどうか、
それが正しい修正法なのかを確認してみる必要があるかと思います。





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