2019年10月1日火曜日

スイング中の重心位置


Question

トップまでの左右の荷重ですが、私はアドレスで50:50が、テイクバックで
右に荷重が移り、腰の回転がいっぱいになったところから右→左に荷重、
トップでは結構左に荷重があると感じますがどうでしょうか?
できれば配分も教えていただけるとうれしいです。


Answer

打法によって体重移動はその動作が違います。
シンプルな昔のショットではしっかりと体重を左に移動してから打つのですが、
新しい打法は体重よりも体の弓や回転力で飛距離を出すようになって、リスク
は増えましたが飛距離が伸びています。

さて、質問者さんはどの打法を目指しているのか分かりませんが、シンプルな
打法では仰る通りにテイクバックでは体重はほぼ右脚に乗ります。
そして右足から左脚に体重が移動し始めて、左脚を踏み込んで体重が左に移動
してからインパクトと言う打ち方で、体に負担の少ない無理のない打ち方にな
っています。

ところが、高速打法や超高速打法はその体重を大きく移動して球への重量を増
やすのではなく、体全体の弓とムチによってパワーを作り、体の回転力を上げ
て腕を落とす力を大きくしてスピードも重量も上げる打ち方になりました。

高速打法のメカニズムはとても複雑で、メカニズムなどの部分的な動きを全て
把握してからでないといい加減になってしまいます。

最新打法ではまず体勢、体重、重心と3つに分けて考える必要があります。
古い打法はシンプルですのでこれらの全てを体重移動と一括して表現できたの
ですが、今はもっと複雑な動きですのでそれでは説明ができません。

体勢とは姿勢や体の形を言います。
そして、体重とはどちらの足にどのくらい体重が乗っているか、また、重心と
は片足で立っていても、傾いていればその方向に重心があると言う意味として
仮に定義して考えてみます。

トップで右足にほぼ8割ほどの体重が乗ります。
ここまでは従来の打法と同じです。
そして、切り返しからが違います。

古い打法のバンプは体重を左に移動して左の壁に腰をぶつけるバンプと言う従
来の意味だったのですが、新打法では右足のカカトに体重を乗せて切り返しで
つま先立をして一瞬体重を全て右脚に乗せてしまいます。

ここで腹筋に力を入れてエネルギーをタメる作業と腰を左の壁まで移動し、捻
じった体をしならせて弓状にするのが現代のバンプなのです。
腰が従来のバンプのように壁まで移動しているのですが軸(第七頸椎から尾て
い骨)は動かずに体重は右脚です。

その直後には左脚を伸ばしながら蹴って左のお尻を引いて腰を開く動きですが
その時には体重は左脚にほぼ7~8割は一瞬だけ移動します。
しかし、重心はまだ右よりです。

そして、その直後には右脚で蹴りますので、また体重は右脚に9割は戻って来
てインパクトになります。
これらの動きは一瞬にして行いますので、普通のスピードでスイングを見ると
ほとんどの人はこの高度な動きが見えていません。

このボディーターンのメカニズムは実際に習ってすぐに出来る人はいません。
何度も何度も教えてもらい、修正を重ねながらの訓練によって形を作って行き、
実際にクラブを持って振るまでには数か月掛かります。

また、素振りが完璧にできるまでに半年1年掛かる事もあり、体が自然に動く
ようになるにはかなりの定着練習が必要で、実際にそのボディーターンで球を
打つまでにはかなりの期間が必要です。

また、左右の脚を同時に蹴ったり、沈んでジャンプしたりと変形型や未完成型
でも飛距離が伸びますので、体や脚を十分に使って打つ打法に取り組んでは如
何でしょうか?




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