2019年11月16日土曜日

右足の前に仮想のボールがあるつもり


Question

ドライバーショットについて教えて下さい。

ゴルフ雑誌などでツアープロなどが、右足の前に仮想のボールがあるつもりで
スイングしているとあります。

実際に試して見ると悪くないのですが、やはり左へのひっかけが怖いです。
バックスピンが3500で多いため、これを減らす目的もあり、試し始めました。
メリット・デメリットなどもできれば教えて下さい。

当方 Ave87,Best78 HS48 ドライバー飛距離240-250Yです。


Answer

感覚やイメージは人によってちがいます。
そのプロが仮想のボールを右足の前にあるとして振って良い当たりがするから
といって、誰もがそのイメージでできるとは限りません。

恐らくこのイメージとは体重移動をあまりしないようにすると右にある球を打
つような体勢になる事からそう言ったのかも知れません。

手とクラブのタイミングなのか、重心位置の問題なのかは良く分かりませんが、
このような感覚的な事を言うのが得意なのが日本語で、良く分からないように
表現をする事が良くあります。

また、自信がない場合や反論を回避するためにハッキリと言わないという保険
を掛けた表現をする人が多いので良く分かりません。
ゴルフは物理ですのでメカニズムで説明してもらわないと分かり辛く、誤解を
招いてしまいます。


そもそも、タイミングを合わせるために右に置いた球を打つように降ろして来
ると左にある球は引っ掛け易くなる事もあります。
振り遅れてスライスしか出ない人はそのタイミングでストレート球が出るかも
知れませんが、プロが言う事ですのでスライス解消法ではないと思います。

手が体の周りを回る公転と、ヘッドが手の周りを回る自転のタイミングを合わ
せるのでしたら振り方自体を変えなければなりません。
いわゆるフォーム自体を変えないと振り遅れてスライスが出ます。

第七頸椎を固定して打つ場合、ダウンスイングで右肩を落として行かないと、
突っ込み過ぎになる事があります。
ところが、体重が乗るので気持ち良く楽に打つ事ができるのでどうしてもス
エーしがちになる事があります。

ところが最新の打法では体勢移動を行って、体重移動をしたのと同じように左
に腰が移動するのですが、右脚に体重を押せたまま腰を開くと簡単に腰が開き
ます。

この場合、肩も先に開かないようにするために、目線が変わらずに右脚に軸が
あるような感覚になります。
それを右軸だとか、体重移動しないなどと解説している人が多いのですが、こ
の打法で打つ場合には体の弓を使い、右脚のツッパリや蹴りがあって成立する
ことで、軸だけ右にしたりすればダフり易くなってしまいます。

日本の職人は説明が下手なので昔から技術は盗めと言われて来ました。
見て分かる技術なら良いのですが、どのタイミングでどこの筋肉をどう動かし
ているかなどは服の上から見てもなかなか分かるものではありません。

まして、新し打法は難易度が高く、習ってもできない人が多く、ましてその一
部だけ、しかも感覚的な事だけ聞いて習得するのは大変困難です。

人のイメージや感覚ではなく、物理的にどの軌道でどう動かすかをメカニズム
として科学的に脳で習得し、それを体に感覚として覚えさせる事で初めてその
動作ができてそれを維持する事ができるのであって、手探りで探し当てた感覚
だけでいつまでもナイスショットを出続ける事は奇跡的な事です。

スイングはメカニズムで習って感覚で振る事が大切です。




0 件のコメント :

コメントを投稿