2019年11月22日金曜日

ハーフスイングの練習は有効でしょうか?


Question

アイアンもドライバーもきちんとミート出来ないのにフルスイングばかり
練習してても意味があるのかと疑問に感じました。


Answer

ショットは飛距離によって打ち方を変えます。
5~30Yほどはチップショット、20~50程度はピッチショット、そして
50~120Y程はコントロールショット、80Y以上はフルショットで打つ
と、それぞれの特性を活かした打球を打つ事ができます。

なぜかと言うと、飛距離が短い場合はできるだけ体や脚や腕を使わない打法で
打つ事によって間違いやブレが減りるからです。

フルショットは体をフルに使って全身で打つために飛距離は出るのですが、そ
の分ミート率や方向にばらつきが出ます。

したがって、10Y程度の転がしはほとんど肩しか使わず、手首も腰も脚も一
切使いません。
これはパティングの打ち方と同じです。

パターはもともと肩しか使っておらず、それ以外の部位は固定してできるだけ
動かさないようにしています。
これは飛距離が短いので使う必要もなく、また使わない事でミスを軽減してい
るのです。

ハーフスイングと言うのはいわゆるコントロールショットで使う打ち方です。
これはフルショットが120Yだった場合、100Yや110Yの距離が打て
ます。

あるいは95Yとか105Yになる人もいますので、その打ち方をマスターし、
実践で使えるように練習します。

これで8番アイアンからウエッジまで数本は倍の数に使える事になります。
これだけでもアドバンテージなのですが、一番の利点は軽く打つためにミスが
少ない事です。

体の張りやクラブの重さで打ちますので力はほとんど使いません。
力を入れれば入れる程ブレ易くなりますので、脱力して打つ事はそれだけ方向
もミート率も良くなる可能性があります。

ハーフショットの打球は低くなり止まり難くなりますので、グリーンが柔らか
ければ止まりますが硬いと転がります。

それぞれの打法を別物として練習する必要がありますので、まずは短い距離の
打ち方から練習を始めると良いと思います。

毎朝の立ち上げもチップショット、ピッチショット、コントロールショットを
打ち、フォームをしっかりと思い出して芯に当たるようになってからフルショ
ットの練習をすると言う方法が良いと思います。

また、フルショットもマスターし、定着して安定した段階の人はPW辺りから
コントロールショットで打って体が温まったらすぐにフルショットで番手を上
げ、最後にピッチショットの練習をする順序でも大丈夫です。
これはプロのほとんどが朝の調整で行っている順序です。

このように、スイングを習得する場合はいきなり色々な動作が入ったフルショ
ットではなく、動きが単純なショットから習得したり、あるいは立ち上げると
それぞれの動きを確認しながら効率が良く進みますので、力みやマンブリなど
のミスを軽減する事も可能です。

そういう意味でのハーフショットとして捉えて練習されては如何でしょうか?





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