2020年1月24日金曜日

ハーフショットの練習ばかり


Question

レッスンについて質問いたします。
レッスンを始めて5回目になります。
しかしレッスン内容はいつもハーフショットの練習のみです。
また、普段の自主練習でも言われた通りこの練習をしています。

これでほんとに上手くなるのか?と最近不安になってきています。
また、この先何年もハーフショットの練習ばかりなのでしょうか?


Answer

それは本格的な基礎練習かトンチンカンなレッスンのどちらかです。
ゴルフは自転車のようにコツを掴んだらすぐに乗れるようになると
いうものではありません。

ゴルフはピアノと同じで、ネコふんじゃったからラ・カンパネラま
で色々で、どんな打法を目指すかによって習得期間が違います。

最もシンプルで簡単な打法は5分もすれば打てるようになるのです
が、超難易度の打法は習得だけで2~3年掛ります。

そして、いずれも定着するには完全にその動きが出来てから毎日60
回21日連続で間違いなく練習すると70点になります。
これを80点にするには18か月掛かり、90点にするには3年掛ります。

この間に難易度の高い打法ほど動きを忘れたりズレたりして、その
都度修正をしながら定着させないと一生定着しません。

そして、その動きが出来たとしてもどの筋肉でその動きをするのか、
いつするのか、他の動作とのタイミング調整や打ち出し角、打ち出
し方向スピン量などの調整や真芯を外さない練習、軸のブレや軌道
のくるいなどを治しながら定着させないと使い物になりません。

ゴルフスイングは普段の生活にはない動きです。
これは右利きの人が左手でお箸を使うのと同じで、慣れや訓練が必
要なのです。

ハーフスイングはまず体や手が軌道を覚え、体の軸がどこで、どう
クラブを動かすのか、また動かす部位と動かさない部位を覚たり、
それを定着させながら肩の動きや下半身の使い方など、まずは上半
身、そしてある程度定着したら腰の使い方、そして両脚や膝の使い
方などを覚える必要があり、ハーフとはいえ、PWのトップとほぼ
同じ深さです。

いきなりドライバーを振り回すと、この基本的な軸や軌道がブレま
くり、ただ当てる事だけしか考えないのでフォーム自体が出来上が
りません。

フォームができなくても当たれば良いと言うのでしたら30年も我流
で適当に振っているオヤジスイングになったり、途中で挫折して辞
める事になり余計な障害や悩みを抱えるゴルフ人生となるのです。

私はアメリカのツアープロに習った時には最初はクラブすら持たせ
てもらえませんでした。
最初は体の動かし方、ニーアクション、捻じり方やタイミングなど
を習いそれからクラブをやっと持たせてもらって素振りしかできず、
球打ちは禁止で何か月も素振りだけでした。

その時にはすでに80の壁に当たっていたので、基礎練習をしない
とそれ以上は行けない事を知っていたのでそのレッスンを続けまし
た。

そのために新しい打法が定着した時にはパーオン率100%がでて、
その後精度を上げる練習をした時には60台を出していました。

基礎練習をせずに適当に打っていたら恐らくその壁は一生超える事
はなかったでしょう。
たかがハーフスイングと思っておられるかと思いますが、その中に
は基本的な要素が集約されていますので、されどハーフスイングな
のです。

100Y先のピンの50cm以内に100球打って100球入りますか?
これはコントロールショットとしてタイガーやケプカなどが試合で
使っている打ち方で、この精度が高い人ほどスコアが良いのです。

ハーフスイングに始まってハーフスイングに終わると言う事です。




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