2014年4月4日金曜日

腰痛は9割が仙腸関節機能障害


先日、すご腕の専門外来という番組で腰痛を取り上げていました。
腰の病気で一番多いのは、椎間板ヘルニア、脊椎感狭窄症、
そして腰椎スベリ症などで手術をしても痛みが取れないことがあるそうです。

これらの三大病の9割は直接腰痛とは関係がなく
手術が必要だと言われている人でも腰痛がない人が沢山おり、
腰痛のほとんどの原因は実は仙腸関節にあるというのです。

仙腸関節とは骨盤の中の仙骨と腸骨の間のことで
この間の僅か2mmほどの隙間はショックに耐えるための遊びなのですが
これが固くなって動かないと周囲の筋肉が異常に緊張して痛みを出すというのです。
この仙腸関節機能障害が痛みの原因だとする外科医が紹介されました。




これは2mmのクッションが効かなくなっているために
その周りの筋肉が異常に収縮して起きる痛みやしびれで
この機能障害を改善することでほとんどの腰痛が治るというのです。

これで普段やっているストレッチの効果が納得できたような気がします。
私は上体を前にではなく、後ろに反ってしばらくストレッチします。
この行為がちょうど仙腸関節を動かしている形になっているのだと思います。

腰周りの筋肉が痛いのですから、普通ならばその筋肉を伸ばすストレッチ
が必要だと考えていたのですが、反るという伸ばす方向ではない運動によって
腰痛が改善されるメカニズムがこれで説明できます。

TVでは外科医が整体のような治療をして改善させるという内容ですが
手術をすれば大変大掛かりでビジネスになるにも関わらず
簡単な30分程度の施療によってその場で痛みが消えるというものでした。

これはAKA-博田法 という治療法で、日本では40人程度しかできる人がいないとか。 
AKAとはArthrokinematic Approach 関節運動学的アプローチのことで
長年の訓練をしないとこの技を習得できないため、この外科医のところには
日本全国や海外からも患者が来るそうです。


仙腸関節を自分でスムーズにするという方法があると良いのですが
多少なりの効果がある私なりのストレッチ法をご紹介致します。


右足を前に出し、左脚を伸ばしたまま1mほどの大股の歩幅を作り
両手を組んで頭の上に伸ばして後ろに反り返ります。
右膝が90度になるほど腰を落とすとより効果的ですが
非常に不安定になりますので倒れないように十分に気をつけてください。

そして、左腕を真っ直ぐ前に水平に出して右腕で引っ張り、肩を右に回して
上半身を限界まで回転させた状態で1分間静止します。

この状態で左脚のふくらはぎとアキレス腱が伸び、左骨盤が後ろに引っ張られ
仙骨が後ろに引っ張られて左側の仙腸関節が伸ばされているかと思われます。
また、左脇や左腕などが引っ張られてストレッチ効果があります。

体重はできるだけ後ろに置き、首は限界まで左(逆)によじります。
勢いをつけたり反動をつけたりせずに、静かにゆっくりと行ってください。
そして、この反対をやってこのよじりのストレッチは完成です。

また、同じように右足を前に出し、右膝を90度に曲げるほど体を落とし
両手を前に水平に組んで両腕を伸ばしたまま出し、そのまま水平に右に回転させて
ぶつかるところまで何度も小刻みに回します。この時は体重は後ろではなく
真ん中か前にします。この運動によって骨盤の周りの筋肉が刺激されます。

この仙腸関節を緩めるような動きのストレッチや運動を工夫して
やってみて下さい。

腹筋や背筋に筋肉を付けると腰痛が治るという話を良く聞きますが
筋肉がついても辞めるとまた痛みが出て、しばらくしてまた再開すると
また腰痛が治るという話も聞いたことがあります。
恐らく、筋肉の量ではなく運動によって仙骨関節が動く状態になることの
効果かも知れません。





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