2018年12月15日土曜日

しなるシャフトでスコアが落ちた


Question

中年の女性ゴルファーです。今まで80前半で回っていたのですが、
シャフトをしなるものに変えてから特にウッドが飛ばなくなりました。
最近は90前半が多くなり絶不調です。

県アマの大会が近くに迫っていますのでたいへん焦っています。
若い時は陸上競技をしていましたので体力には自信があります。
しなるシャフトの練習器具もあるようですが、特にどういう点を注意して
スイングすれば良いかアドバイスをお願いします。


Answer

野球のバットは何故しならないのかお分かりでしょうか?
もちろん球が重い事もありますし、かなりのスピードで振るからです。

バットもしなる、と言った工房のオヤジがいましたが、そんな屁理屈を
言ってでも柔らかいシャフトを売らないと生活できないのがこの世界だ
と言う事を頭に入れておいてください。

しなりにもほどがあります。
シャフトは3方向に曲がります。

軌道上ヘッドが遅れて来て戻るというしなり、そしてトウダウンという
地面に向かって下にしなる曲がり、さらに捻じれてフェイスが開いて
戻るというトルクの三種類です。
これらのしなりによってスライスが出易くなるのも事実です。

プロは X や XX の重い物を使います。
これはそのしなりによって軌道がズレるからです。

しなりで確かに上手く当たれば飛距離は伸びますが、芯を外して逆に
飛ばない事があります。
ドライバーなどは特に芯を外していても判り難いので、10回に一回
しなりのために飛距離が伸びても、その他の9回はしならないシャフト
の方が飛んでいる事が多々あります。

ドラコンのような6回に一回だけ飛べば良いと言う競技でしたらこれも
良いのですが、ファウルのないゴルフはミスが大怪我に繋がります。

一度でも曲げたらOBが出て、それが原因でやる気や集中力を喪失し、
やけくそになったりとメンタルに大きな影響を与えます。

この一回の失敗が致命傷になる事を知っているプロは、僅かな飛距離
ではなく、安全にFWに乗せる事を最優先します。

道具で飛ばそうとするのではなく、技と筋力で飛ばすのが教科書です。
100以上で回っているお遊びゴルファーなら毎回5回もOBを出すので
関係ありませんが、競技ゴルファーはそれでは通用しません。

女性はあまりOBは出さないのですが、軟らかいシャフトだと方向が悪く
ラフに入れただけでもスコアは落ちます。
軟らかいシャフトを使いこなす事を考えるのではなく、硬いシャフトで
安全に飛距離を伸ばす事をお奨めします。




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