2021年1月23日土曜日

なぜテイクバックはゆっくりなのでしょうか?

 

Question


テイクバックをゆっくり上ろと言われるのですが、ケプカもマキ

ロイもラームもファウラーもめちゃくちゃ速いのにどうしてでし

ょうか?


書道もゆーっくり書いたから上手く書けるわけやないし、速く上

げてはいけない理由ってなんでしょうか?


Answer


これは打法の違いです。

欧米諸国の打法は進化して日本の30年ほど先を走っています。


そのテクニックの一つとしてワインディングがあります。

これは捻じり上げ、巻き上げと言う動作でゼンマイを巻き上げる

ような張りを作る方法で、腰を止めてテイクバックします。


これによって上半身と下半身との間にエネルギーがタメられて、

それをバネにしてパワーを出し、かつ軸ブレを防ぐ技術です。


これは80年代後半頃から行われるようになり、それ以来世界の

標準となって現在も主流です。


日本はまだその技術が上陸しておらず、腰は回るだけ回して股関

節をたたむだけの昔の打法を教えており、どこのスクールでも本

でもサイトでも同じ事を言っています。


ただ、欧米の打法を見て速く上げる事だけ真似している人はいる

のですが、その速さによる効果は腰が緩んでいる場合にはあまり

ありません。


また、その捻じり上げの張り効果だけではなく、トップでぶつけ

てその反動でダウンスイングの速度を上げる事がもう一つの効果

です。


これはバンプと言って体重移動をしながら腰を左の壁にぶつける

動作と、ヘッドをトップにぶつけるのを同時に行う事で引っ張り

合いが起き、そのぶつける事でさらに捻転差を大きくし、体全体

をバネにしてスイング速度を上げる方法なのです。


これが訪米打法の飛球術の一つですので、このメカニズムや方法

を良く理解して取り入れて、世界の標準に追いつく事も良いかと

思います。


ただ、速度が上がればそれだけリクスはあり、方向やタイミング

が悪くなる可能性はありますのでかなりの努力が必要になります。


このワインディングはかなり体力を消耗する事や出来ない人もい

ますので、組み込みは最後になります。


また、チャンプのようにわざと腰を回して可動域を広くして開く

時の力を最大限に使うクラシック式を取り入れている選手もいま

すので、個人の価値観と好みで判断されると良いでしょう。




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