なぜゴルフレッスンは上達しない？

Question

なぜゴルフレッスンに行っても上手くならないのでしょうか？

ピアノレッスンに行けばみんなピアノが弾けるようになるのにゴルフレ

ッスンに行ってもスコアが上がりません。

肝心なところは教えてくれない、大人の事情でしょうか..

Answer

仰る通り、ほとんどの人が習っても上手くなりません。

その原因はまず教える側の能力です。

団体が発行するレッスンプロの資格はほとんどが８０程度で回ればもら

える物です。

むしろ、アマチュアで競技で上位に行く人の方が上手なほどだと言う事

が一つです。

また、レッスンプロでも中にはツアープロ級のスコアを出す人がいるの

ですが、名選手名監督にあらず、と言われるように本人の実力と教える

能力は別です。

そして、教科書がない人が多いことで、ピアノとの違いが出てきます。

ピアノはバイエル、ソナチネ、ソナタとレベルに応じて基礎が確立して

おり、その教科書の練習曲を引いているだけで楽譜が読めるようになり、

その弾き方を先生が教えます。

ちょうど公文のようにドリルをこなす事で上達するのです。

ところがゴルフはその教科書を持っている人がほとんどおらず、ダメ出

しレッスンで振らせてみて、悪いところを指摘すると言う、プロに教え

るような方法で初心者を教えます。

これでは１００ポイントある動作の何一つ知らない人に適当にスイング

させて、これができていないと言うだけで、まずはどう振るかを教える

必要があります。

ちなみにナイスショットと言うドアは全部の鍵が開けないと開きません。

その開け方が教科書ですが、鍵を開けるのは本人です。

教えるのが上手なレッスンプロは１００種類の違う鍵の開け方を教える

のですが、実際に開けない生徒がいます。

これも良くならない原因の一つです。

スコアメイクは再現性です。

打法は習った、そしてその通りに動けるようになった、ところが毎回同

じ精度でできるかどうかは技術ではなく技能です。

これは熟練する事で、再現性が高まるまで３～１０年掛ります。

そして完全に定着するまでは簡単に忘れたりズレたりですぐに崩れます。

それを元に戻す作業を毎回行って違う動作をしない事です。

毎回同じスイングを１万回反復する事である程度定着はしますが、１０

年経っても突然崩れる事もあります。

そして、正しい動作をしていると勘違いしたり、やっている積りだけで

実際とは違っていたり、芯を外してもその原因を特定できなかったり、

分っても修正出来ずと、再現性を高められない原因も沢山あります。

質問者さんは教科書を持った教え方を知っているコーチから１０年間毎

週レッスンを取ったのでしょうか？　ピアノなら当然ですよね。

また、剣道や空手も同じで、野球でも小学校から高校まで１０年はやっ

て初めて競技として通用するレベルになるのに、ゴルフとなるとワンポ

イントレッスンでプロに成れると勘違いしている人がいます。

ゴルフは地球上で一番難しいスポーツだと言った人がいます。

見ただけで技術は盗めないのがゴルフですので、教科書を持ち、さらに

教え方を習った人から教えてもらいましょう。

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