2013年11月19日火曜日
ミスの受け止め方と対処
失敗した時にその失敗をどのように受け止めることができるかで
感情的に大きな差がでてきます。
良く見かけるのはクラブにあたったり、地面にあたって怒りをぶつける人です。
これも一つのストレス解消法かも知れませんが
同伴者や見ている人が不快な思いをすることになります。
では、どうしてその怒りを起こさないかを検証してみる必要があると思います。
ある説では、怒るということは怒っても良いと思っている場合だといいます。
これは他人に対して、自分が正しいと思っているために怒るのだといいます。
また、精神的にイラついているから怒るのだという説もあります。
これはセロトニンなどの癒しホルモンや、安らぎホルモンが足りなくなって
興奮ホルモンなどが分泌して怒るのだといいます。
この場合は呼吸法やサプリメントなどである程度解決することができます。
初心者の時には3パットをしてもまずイラついたりする人はいません。
しかし、上級になると平気でいられる人は恐らくいないと思います。
これは期待に対する実力から自分に対して怒る現象だとされています。
初心者は3パットもOBもあって当たり前、しかし
上級者はどちらもなくて当たり前ですので、その当たり前と思っていることを
裏切られることで怒りが生じるということもあるようです。
まして、プロなどは一打で4000万円という入るはずのお金が
入らないという状況になりますので怒るのは当然かもしれません。
プロは生活が掛かっていますので死活問題となるため
その怒りは並ではないはずです。
しかし、アマチュアでもそこまではシビアではないにも関わらず
クラブを折ったり、どなりまくったりする人もいます。
これらの怒りはどのように対処するのでしょうか?
重圧によるイライラ
普通に健康体で異常がない人が失敗によって怒りがこみ上げて来るのは
プレッシャーによるものをまず考えてみる必要があるかと思います。
そのプレッシャーとはどんな物なのでしょうか?
これだけ練習したにも関わらず、何でこんな失敗をするのか!
こんなに自分は下手ではないのに失敗するはずがない!と思っているのか・・
人目を気にしていたり、目標を達成できなかったり、同伴者にイヤな奴がいるとか
さまざまな重圧があると非常に感情的になり易くなります。
上級者は特に注意するべきことが多々あります。
中高年者には開き直ったり、ニタニタして怒らない人もいますが
実は怒りは逆にいうとエネルギーなのです。
プロ選手のほとんどは負けず嫌いかプライドの高い人です。
一見短所に見えるのですが、それらが上達するためにはとても重要な要素といえます。
負けても失敗しても、何も感じない人は練習もせずに向上心がないか
開き直って自虐で満足をしている人が多いので
上達街道を走っているとは言えないかも知れません。
では、その怒りをどうすれば良いのでしょうか?
消すことはできませんし、怒ると人に迷惑になるのです。
シニアのように「笑い」に持って行き、険悪な雰囲気にならないようにしたり
また、徹底的に低姿勢で謝罪しながら怒りをカバーしている人がいます。
方法はいろいろとあるとは思いますが、
ミスの受け止め方と考え方が非常に重要だということが分かると思います。
ゴルフは地球上で一番難しいスポーツ
ゴルフに対する考え方とは、まずゴルフはそんなに簡単なものではない
ということを良く知ることが一つあると思います。
こんなに難しい物なのだから、そう簡単にはできなくて当然だ!
と思っている人はミスがあってもプライドには傷が付かず
人目も気にならず、平静を保てるものです。
パーオン率もFWヒット率も100%はありえません。
トッププロの上位でも80%がせいぜいです。
また、野球のように完全試合とかノーヒットノーランなどの
完璧なゲームはゴルフは聞いたことがありません。
何が完璧なのかも良く分からないのがゴルフです。
全てバーディーとイーグルで回ったら完璧なのか、
全てイーグルで回るのが完璧としたら、とんでもないことになります。
ゴルフは熟練が必要な職人芸
次に安定したプレーになるには長い年月が必要だということです。
一つの動きが定着するのに最低3年は掛かり、熟練するには10年は最低掛かります。
定着練習をどれだけ反復できるかです。
一つの動きに対して1万回素振りをして、それから球を打って
精度を上げて定着させて、それが無意識の脳に定着して安定しますので
それまではミスが多発するのは当然だということです。
プロの選手でもダフったりシャンクしたりします。
まして、アマチュアがミスをしない分けがありません。
上級の段階ではミスが許されず、全てがナイスショットかそこそこでないと
期待しているスコアを出すことができません。
スコアメイクしているラウンドでは、最初にダボを叩くと集中力が切れて
「ああ、今日は練習だ!」とスコアメイクを諦めてしまったりします。
ゴルフにも段階があり、練習場プロでも本番はメチャクチャになることがあり
逆に言えば、それが当然だと思うことが大切です。
自分の実力をどこで判断しているかです。
練習場でプロ級に打っていたとすると、それが自分の実力だと思うことがあります。
そこでゴルフ場でその打球が出ないと、怒りが込み上げてきます。
ところが、練習場で打つ球は100球打つうちの何球がナイスショットなのでしょうか?
100球中99球ベストなナイスショットとしても1球だけダメな打球があると
そのダメな一球がゴルフ場で出ると思う必要があります。
また、ゲーム中は最初の一発目しか数えません。
練習場では二発目、三発目とどんどん良いショットが出て
その理想的なショットが自分の実力であり、それが出て当然だと勘違いしていきます。
ところが、最初に打った一発目のショット以外は全て無効で
二発目からはいくら良いショットを打ってもゴルフ場では数えてくれません。
練習場で一発目からベストショットで、100発打っても失敗なし、
毎回同じことができたら、そこでやっとゴルフ場でも平坦な場所で
練習場のように飛球線が書いてある場所だったら同じように打てる可能性がありますが
傾斜や芝の上からだとまた感覚が違って同じように打てなくて当然なのです。
まして風や思った距離を出し、グリーンで止め、スコアメイクするには
その何十倍もの技術や精度が要求されるのです。
そして、ショートゲームや林からの脱出、バンカーなどはまったく別の技術ですので、
その分、練習や年月が必要となります。
また、パターのライン読みは一生掛かっても満足できないと言われているくらい
難しいことだということを認識する必要があるかも知れません。
こんなに練習したのに・・こんな簡単なこと何でできないんだ!
なんてバカなことをしたんだ! などとできるはずだと思い込んでいることが、
出来なかった時に怒りが生じる原因かも知れません。
怒りは成長の肥やし
失敗は成長の基であり、最高の啓発です。
しかし、失敗をしても原因を追求せず、精度を上げず、練習をせずに
何度も同じ失敗をする人は成長がありません。
また、失敗の直後は切り替えることが必須です。
この切り替えとは忘れることです。
常に次のショットのことだけを考える
次のショットまで引きずらない訓練をすることも重要です。
課題は課題として決して忘れないのですが、そこで課題が見つかった
と思うこと、そして後で修正し解決するんだとすぐに切り替えることで直後には
忘れて次のショットに集中するようにしたいものです。
下の画像は松山英樹選手のミスの連鎖ホールですが
見てる側に同情を誘うほどの紳士的な態度でのプレーです。
低姿勢で謙虚な態度は模範になるかと思います。
彼の中でどのように受け止めて対処しているかは定かではありませんが
性格的にその能力をもともと持っているだけではなく、
集中力や志の高さ、切り替えしの早さなどが最後のパティングに現れているような気がします。
http://www.youtube.com/watch?v=OhfnVOBWWHA
ラベル:
メンタル・その他
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