2014年1月31日金曜日

脱力しろと言われるのですが・・


Question

脱力しろとスクールで言われるのですが
力を抜いたらスイングできません。

グリップも軽く握れと言われたので軽く握ったら
クラブが飛んでいきました。

力を抜くってどういうことなのでしょうか?



Answer

どうして日本人は一言で全てを表現しようとするのでしょうか?
数百の筋肉と関節のある人間に、どこの力を抜くのが脱力なのか
一言で伝えることができると思っているのでしょうか!

ボディーターンの説明をするのに、フワッとね、フワッと
と説明して、誰が分かると思いますか?

フィーリングを言葉にしても伝わりませんし、フィーリングは
人によってみな違っており、誤解の素となります。

スイングにおいて脱力とはスイング速度を落とせということが一つ
そして、腕の力で球を叩くなということもあるかと思います。

ボディーターンの動きを習得して体を回転させ
フトコロの三角形をそのまま固めて、下半身の回転でクラブを引っ張って来ると
腕で叩く必要がなく、軽く打つことができます。

これが脱力しろという意味だと私は考えます。
人によって、打法によって誤差はあるにしても
握力を抜けばクラブは飛んで行くし、背筋の力を抜いたら立っていられません。

曖昧で抽象的な言葉を使う人は、物理的に解明しておらず
説明のできない人だということです。

名選手、名コーチにあらずはこれです。
いかに自分ができていたとしても、それを人に正確に伝えるのは
全く別の技術であり別のノウハウです。

データを分析して、解明した素人の方が、名選手よりも
ずっとまともな事をいうこともあります。
ザッケローニ監督などが良い例として使われますが
解析力と洞察力、そして情報収集力と解説力があれば
必ずしも頂点の技術を本人ができなくても
やり方が分かっていれば教えることができます。

下半身の回転によって肩が回転し、その勢いでクラブをスイングし
それだけでも打てるのがゴルフです。
しかし、これはリゾート・スイングにほかなりません。

アスリート・スイングはこれに押し込みと引き戻し、レイトヒティングや
ワインディングの反動などのパワーを足していって始めて
300Yという世界の打法になります。

スクールで脱力をしろと言われるのは、恐らく力みがあるので
もっとゆったりとスイングしろ、という意味かもしれません。
ヘッド速度はスイング速度を上げてもあまり変わりません。

HSを上げるにはリリース速度を上げることなのですが
スイング速度を上げることで跳ばそうする人がほとんどで
跳ばすこと、イコール力みとなってスイング速度を上げてしまいます。

スイング速度はできるだけ遅く、そしてリリース速度はできるだけ速く
というのがHSを上げる最初の要となります。

そして、押し込みや引き戻しの力がついて、リリース速度が速くなったら
球は自然に左に出たりフックするようになりますので
そうなった時点で始めてスイング速度を上げることができます。
それが飛距離を伸ばせる瞬間です。






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