つづき
アメリカの雪国では雪の中で行うゴルフ競技があります。
また、スコアは関係なく、とにかく早く上がれば良いという競技もあり
ドラコンのようなただ跳ばすだけの競技もあります。
通常のゴルフでも、このような本来のゴルフではない価値観による
ゲーム的な発想による設定によってゴルファーを傷付けることがあります。
ゴルファーはどんなことをしても設定者には勝てません。
極端な話、800Yのパー3を作ればパーセイブはほぼできません。
こんなのゴルフじゃない! と言われるでしょう。
そうです。こんなのはゴルフではないのです。
意図的に10パットしても入らないグリーンが作れます。
いくらでも足を引っ張ろうとすればできるのが設定です。
特に陰険な競技委員が設定をすれば、いくらでも嫌がらせができます。
実際にそのようなグリーンに出会ったことがありました。
急傾斜の一番上にカップが切ってあり、
グリーンのどこに落としても手前の一番下まで落ちてきます。
そして、打ち上げでカップ近くまで行って、入らないとそのまま戻ってきます。
何度打ってもその9mほどの曲線距離を直接入れない限り終わらないのです。
打ち上げの砲台グリーンでコンパクション25に硬くすれば
200Y手前から打って手前に乗ってもグリーン奥に落ちてしまいます。
これはタイガーウッズが打ってもグリーン上ではまず止まりません。
そして、そのような設定にしたホールでは
花道にぶつけて転がしてグリーン上で止めなければなりません。
この設定だけでもプロ泣かせの厳しい設定です。
それを、花道にもっと傾斜をつけて水を巻いて柔らかくしたらどうでしょう。
花道に落ちた球は突き刺さるようにぶつかって坂道を戻ってきます。
このような設定を実際にした大会がありました。
しかも、最終日だけ水をまいて柔らかくして陥れたのです。
FWは硬く、転がって崖から落ちるような傾斜があり
グリーンはローラーを掛けて速くしています。
優勝スコアが低ければ良いという、浅はかな考えで設定されたのですが
このホールは花道の前の40Yほどのところに低い球で落として、
転がして乗せるしかないということです。
これがトッププロが戦うメジャーの設定で実際にあったのです。
世界最高峰のトッププロ達がパーしか取れず、オヤジゴルファーがバーディーを取る
という設定は本来のゴルフだと言えるでしょうか。
プロ達は競技委員に反抗する分けにはいきません。
試合にださせていただいているのですから、
嫌な顔すらすることができません。
良いショットをすれば良いスコアーになり、ミスをすればその分だけ悪くなる、
という設定がゴルファーにとっては一番楽しいゴルフ場です。
ゴルフはゴルファーが楽しむところです。
コース設定者がゴルファーを虐めて楽しむところではありません。
いかに開き直って傷つかないようにするかが大切ではないでしょうか。
つづく
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