2017年3月21日火曜日

シャフトの長さと番手ずらし


Question

アイアンのシャフトについての質問です。
よく0.25インチ伸ばすとか短くするとか聞くのですが
それぞれどのような効果があるのでしょうか?
また、番手ずらしとはどういうことなのでしょうか?


Answer

クラブを長くするとか短くするという話は良く聞きます。
これは本来、構えた時の手の高さによって、長さを調整することにあります。
ライ角を調整する際に同時に行います。

手の高さとはアドレスで構えた時のグリップ位置、すなわち
地面からの高さは人によって違います。

背が高く、手が短い人の手の位置は非常に高く、背が低いのに
手が長い人は、地面からの高さはかなり低くなります。

これによって打つ時のライ角が変わるので、クラブのライ角も曲げて
実際のライ角に合わせるのですが、あまりにも違い過ぎると
今度はシャフトを切ったり伸ばしたりして調整するのです。

ウッドなどはこの手の高さに関係なく、徐々に長くしていって買い換えさせ
今では中古クラブだけのチェーン展開ができるほど製品が有り余っています。

アイアンの番手ずらしとは、昔のPWが52度程度だったのが
49度や46度、44度とどんどん立てて、昔の9番か8番アイアンの
ロフトの角度に立てているのです。
これが番手ずらしです。

この番号をずらすと、飛距離が伸びたと勘違いするのです。
短い番手で飛距離がたくさんでれば、上達した錯覚します。
この販促テクニックが当たって、どのメーカーもどんどん立てて、
短い距離のアイアンがなくなってしまい、
現在ではウェッジを増やして穴埋めしているのです。

結局、昔と変わらないセットを使っているのですが、名前が変わっただけで
7番で180Y出たといって自慢している人が増えています。
しかし、変則的なセットも出回り、100Yの次が130Yで
その間のクラブがない、というセットも出回っているのです。

昔のクラブだと、DRの飛距離は大体9番アイアンの二倍だ
と言われていたのですが、最近の9番は昔の7番ですので、
9番で140Y出るのにDRが280Y出ないので
クラブがおかしいと文句を言う人までいるのです。

クラブは良い物ではなく、売れる物しか作りません。
原理を良く勉強して、自分でゴルフの原理に合ったセットを
作るしかないのです。

長さだけではありません。
硬さや重さなど、メーカーはジャンク理論を展開して、
何とか売りつけようと必死です。
ゴルフは8割が道具だ、などと言い出す初心者が続出するくらい
メーカーの戦略にはまっているのです。

長さも重さも、ライ角もセットには一貫した流れがあります。
番手ごとに0.5度ずつのライ角、長いクラブほど総重量は軽くなり
番手間の長さはハーフインチというのが本来の規則なのです。

ただ、人間は器用にも、このフロー(流れ)を変えても対応できるため
何が正しく、何がシンプルなのかも分からない状況なのです。

スイングで一種類を定着させるのと同じように、道具も
規則性に基づいたシンプルな調整がお奨めです。





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