美しいスイングとはどういうモノか？

Question

美しいスイングとはどういうスイングの事ですか？
誰のスイングが綺麗かではなく、
美しいスイングとはどういうモノかという質問です。

スイングが美しい事の定義を質問しています。
そんなものが存在するならという事ですが・・・ｗ


Answer

美しいという定義は人それぞれに違って良いかと思います。
きれいとか美しいと感じるのは個人の勝手で、自分がそう思えば
それで良いという芸術性や好みの問題かと思います。

ただ、ほとんどの人が美しいというスイングには
ある程度の共通点がありますので、それをお話したいと思います。

まず、美しさの基準は時代によっても違います。
ベンホーガン時代のクラシカル打法か、ジャックニクライス時代の
中期の頃の打法なのか、あるいはタイガーウッズ以来の
モダン打法なのかでいうと、最近の若者達の中で世界を見ている人は
ほとんどがタイガー打法だというでしょう。

この違いは流行もあるかも知れません。
ジャックニクラウスは過去の物であり、古いという印象があるので
それだけで美しくないと感じる人もいるかも知れません。

したがって、現在の感覚での美しさの共通点として限定して言うならば
まず、伸び伸びとしている大きなスイングです。

脚は膝をあまり曲げずに腰を落とさず、クッションのパワーではなく
張りのパワーを使っているところが一つあります。

また、大きなフォローもスイングを大きく伸び伸びと見せます。
フォローでは右膝を伸ばし、両腕を伸ばしたまますぐに畳まず
頂点に到達するくらいまで肘を曲げないという、大きなフォローです。

これは大きなほど直線に近いという考え方で、肘をすぐに曲げるフォローは
正確ですが小さくこじんまりしたコンパクトな打法となります。

また、ヘッドの軌道がフラットで、これはクラシカル時代に戻っています。
上半身の動きはほとんど同じで、昔と大きく違うのは腰をテイクバックで
あまり回さない現代は、左の膝も前に出ずに張りが強くなります。

打法的にはこのような動きの違いによって美しく見えることがありますが、
なんと言っても綺麗に見えるのは軸がブレず、軌道が一面になっている事
なのかも知れません。

クラブの動きが一面を上下するような、無駄の少ない動きもスムーズに見え
脇が締まっていたり、頭が動かないなども、より綺麗に見える要素なのかも知れません。

ただ、身体的な美しさというのもあります。
もともと脚が長いとか、筋肉のつき方など、絵になるような人が
このようなスイングをすると、さらに美しく見えるのかと思います。