2017年7月27日木曜日

レベルの違いは何なのでしょうか?


Question

松山英樹とそれ以外の日本人ゴルファーはちょっとレベルが違う感じですが、
何が一番違うんでしょうか?
体格など先天的な要素か、後天的な要素か、いずれもでしょうか?


Answer

若い頃は石川遼選手に負けていたとか聞きました。
途中で追い抜いた形になりましたが、大きな違いは
技術的な面で言えば、松山選手はほぼワンスイングになっている事で
ショットの安定度が違います。

石川遼選手などはアイアンの時のスパインシャフト角と、DR時が
違いますので、同じ角度で振っていないのですが、
松山選手はほぼ一致していますので、自分のスパイン(背骨)
に対しての振り下ろす角度がどの番手も同じという
ワンスイングになっていることが安定度を上げる要因の一つになっているでしょう。

また、肉体的なトレーニングをこの数年続けている事で
精神的な追い込みや啓発力も違うと思います。

飛距離は先日35位でしたので、スピースの54位に比べれば
十分な飛距離が出るようになっています。
一番の違いはこの飛距離でしょう。
世界のコースは狭くて長いのが特徴です。
正確性も飛距離も、どうしても必要なのが現状です。

また、メンタル面もかなり強く、練習量も凄いと聞きます。
いつ行っても練習場で練習しているという報道がありました。
メジャーにも勝てるだけの条件はそろそろ揃ったかも知れません。

ただ、スイング面ではトップでの休憩が気になります。
最近は早く下ろして来るようにはなったのですが、
時々、以前の間合いで下ろして来てプッシュしたりしますので
そのリズムも定着安定させる必要があるかと思います。

また、アライメントがくるってしまう事が時々ありますので
キャディーさんに頼んで、肩と足の方向を合わせるようにして
軌道がくるわないようにすると、もっとミート率が上がると思います。

日本の選手は日本のコースに対しての技しか身についていません。
松山選手もアメリカに行ってしばらくはコースに慣れる必要があり
ある程度慣れてから上位に上がって来ました。

また、日本の選手は飛距離がないので、改造しようとスイングをいじってしまい
崩れてしまうケースが多く、それをPGA病だという人もいます。

松山選手はもともと進化した打法に近い動きで打っていましたので
筋肉量が増えて飛距離が伸びても問題ありませんでした。
さらに飛ばしの技を追加すれば、飛距離でのランキングでも
トップ5くらいには十分に入れるだけの筋力を持っています。

長尺パターの禁止、ナイキの道具撤退など、選手達は新しいクラブに
悩まされている時期で、トップ選手が欠場したり調子を崩したりで
このところ流れが大きく動いていますので、メジャー優勝は
今が絶好のチャンスかと思います。

このチャンスを逃すと、今度いつ来るかわからず、トレーニングのし過ぎで
体を傷めたり、スイングのズレの調整ができずに崩れたりする可能性は
否定できませんので、早くメジャーの一勝が欲しいところですね。




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