2018年3月24日土曜日
レッスンを受ければ上手くなるんですか?
Question
ゴルフレッスンを受ければ上手くなるんですか?
メリットとデメリットを教えてください
Answer
習ったから必ずしも上手くなるとは限りません。
レッスンは地図に過ぎず、実際に歩くのは本人です。
いくら地図をもらっても、歩かなければ到達できません。
また、いくら歩いても地図が間違っていれば
いつまで経っても目的地には行けないのです。
ゴルフを習う事で一番重要なのは何をどう習うかです。
何をというのは技術の内容や診断法、修正法などです。
その技術とは昔の打法の技術なのか、あるいは現代の物なのか
あるいは高度な技術なのか大した事のない技術なのかという問題です。
スイング理論には色々な物があり進化しています。
時代によっての主流が違い、飛距離を求めるがゆえに打法が変わり
また、中途半端な理論や邪な理論が横行し、その正邪すら
見極める事が難しいのがゴルフです。
邪義とは、その動きをすると下手になるという害毒がある内容です。
手打ちを教えたり、切り替えしで肩始動させたりで、それを取り入れると
逆に下手になるという教義です。
また、飛距離の出ないスイングを教える人もいます。
高齢で体が動かないとか腰痛がひどいなどの人には良いのですが
若者でこれからプロになろうという人に当てに行くスイングだとか
置きに行く打ち方などを教える浅はかな理論です。
害も得もないが余計な改造で完成を遅らせれば、それも
デメリットとなり、また、経営上の問題で細く長くなどのスクールの方針では
なかなか上達しない事もあるのです。
このように、誰から習っても良いというのではなく、何を求めているのか、
その目的や目標を見極めた内容を教えてくれる人でなければ
習う意味がありません。
タイガー打法を習いたいのに、ジャックニクラウス打法を教えるのでは
目的が合いません。
ほとんどのレッスンプロは自分のやっている打法しか教えませんし、
80程度で回れば取得できるレッスンプロの資格に
しがみ付いている人も大勢います。
タイガー打法などは動画を見ても、まずどこにいつ力を入れるとこういう形に
なるのか、という事が想像すらつかないほど難易度の高い技術です。
そして、飛距離が出る打法ほどその技術は高度で難易度が高く
動画では分からない力の方向やタイミングなどがあるのです。
また、どの動作をとってもすぐに忘れたりどんどんズレて数日から
数週間で全く違う事をしている事があります。
その日のうちに違う事をしている事などいくらでもあるのです。
この忘れた場合に指摘してもらう事、あるいはズレていてもほとんどの人は
そのズレに気がつきませんので、それを指摘してくれる人が必要です。
そして、そのズレを修正しながら定着を待つしか上達の道がありません。
自分一人で定着させるには大変な努力が必要で、毎打動画で確認し
全てができているかどうかを確かめながら定着させていき、ズレが分かるだけの
目を養い、またその修正法を習得し、矯正ドリルでズレを戻したり、時には
とんでもない癖が出ますので、その対処法や練習方法など、ほとんどが
教えてもらわれければできない事だらけです。
このズレを修正できずにただ再現性だけで上手くなったのがオヤジスイングや
ガラ系打法での上級者達です。
ゴルフは習わずに全て自分でできると思っている人がいるのですが、
世界のトッププロ達がなぜ何千万も払ってコーチを雇っているか
ちょっと考えればすぐに分かることです。
まず、自分の習いたい打法を教えてくれる人を探し、その動きが正確に
できているかどうかを最低3年ほど診てもらいながら定着させる事で
理想のスイングができる道が初めて開かれます。
また、途中でできない動きが出てきたらどう対処するか、あるいは
ヒールに当たるの原因が何で、どうすると治るかをその場で指摘してもらい
同じ失敗を何度も繰り返さない事が大切です。
ゴルフは失敗経験をできるだけ少なくしないと、恐怖心でイプスになります。
成功体験だけで自信をつけるという練習をする事が大切ですので
練習中にもミスが出たらその原因をすぐその場で教えてもらい、
次の打球からは出ないという練習内容にする事が大切です。
スイングはどんどんズレて変わりますが、本人には気がつきません。また
やっている積もりも同じく気がつかない事ですし、忘れてやっていない事
なども本人にはなかなか分からないのです。
これらは毎回前と後ろから動画で撮影しながら修正できるのですが、
タイミング、リズム、力の強度、微妙なブレなどは通常見ても分かりません。
10回打って8回成功するスイングと、9回成功するスイングではその差は
本人にはほとんど分かりません。
また、同じミスでも原因がたくさんあってほとんど特定できないのです。
これらの成長にとても重要な事のほとんどを知らずに独学をされても
壁が出て来るだけで、スランプだとか調子が悪いなどと良く聞く話ですが
相当遠回りしている人が大勢いるのです。
ただ、そのノウハウがないレッスンプロがいるのも事実です。
集客だけ天才級なのですが、教えている内容はとんでもない事ばかりで
トンチンカンな先生方が大勢います。
このような人にいくら習っても上達はしません。数年間レッスンを取っても、
運が良くてもせいぜい球に慣れて、ある程度再現性が高まるだけです。
悪ければどんどん下手になります。
結局は何をどう習うかに尽きるのです。
それを良く見極める事が大切です。
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上達の秘訣
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