2018年3月28日水曜日

アッパーブローが一番飛ぶのでしょうか?


Question

今時のドライバーでも最下点を意識した
アッパーブローで打つのが一番飛ぶのでしょうか?

払い打ちのほうが良いとか?
人それぞれのスイングがあるとは思いますが
一般的にはどうなんでしょうか?


Answer

まず、アッパーブローで打つ理由を考えましょう。
それはバックスピンです。
フェイス面がどんなDRでも斜め上を向いています(ロフト)ので
普通に打てば球が上がるように作られています。

このロフトが付いたクラブは水平に打てば必ずバックスピンが掛かります。
その角度によってスピン量は変わります。

また、同じロフト角でもヘッド自体が上から落ちている時に打つと
スピン量は増える事になり、水平やアップライトよりも
余計にスピンが掛かります。

また、水平打ちよりもアッパーブローで打つ方がスピン量は減ります。
それは下から上にヘッドが上がっている最中に球に当たると、
前に回るようなドライブ回転が掛かるからです。ところが
ロフトがある分だけバックスピンが掛かりますので、ある程度それが
軽減される程度で、2500~2800回転くらいが適正とされています。

このバックスピンは風が強いほどより吹き上がります。
また、ダウンブローで打ってスピン量を多くするほど吹き上がります。
したがってアイアンはそれを利用して吹き上がらせて、ふんわりと落ちて
転がらないという球を打つ事でバーディーチャンスを増やします。

しかし、DRはこのバックスピンが3000回転以上になると、
風にぶつかって吹き上がり現象が多くなり途中で失速するのです。

これによって同じヘッド速度で、同じ初速で出て行っても
スピン量によって飛距離の違いが出て来るのです。

そこでアイアンではダウンブロー、DRではアッパーブロで打つ
という事で理想の球が打てるようになるのですが、ではどうやって
打ち分けるのでしょうか?

これは打ち方を変えるのではなく、球の位置を変えるだけで良いのです。
これでアイアンもDRも同じ打ち方のワンスイングになるのです。

DRはティーアップを高くして、左に置くほどバックスピン量が減ります。
これは計測器で測りながら打つと良く分かります。

また、アイアンはアドレスで両足に掛かる体重は五部五部ですが
DRはスタンス幅を広くして右に6割ほどに体重を乗せると
打ち上げ目線となって側傾が大きくなり、その状態で打つと
より打ち上げ軌道で打つ事ができるのです。
これによってさらに高く打ちながらバックスピン量を減らす事が可能です。

このような打ち方と、ヘッドのロフト角を上手く合わせて、弾道の高さと
スピン量を調整し、より飛距離が出る組み合わせを最終的には
実際に打ってみて計測する必要があります。

DRはスイングが安定した状態で試打会に行き、弾道計測器を使って
いろいろなロフト角の物を試し打ちしてみると好みのクラブが見つかる
かと思います。

それまではいくら高級なクラブを買っても、スイングが出来上がった時には
ロフト角が全く合っていないという可能性がありますので、まずは
ご自身のフォームを決めて再現性を高め、安定してから購入する事で
無駄な出費を防ぐ事ができでしょう。

このように打ち方やクラブは一般的とか、流行とかで決めるのではなく
最も効率の良い打ち方と適正なクラブを選ぶ事を基準にしてください。




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