2018年3月30日金曜日
アイアンのライ角について
Question
ゴルフを始めてから3年の初心者です。このたび、
新しいクラブを購入しようとした際、店員さんから
「ライ角調整した方がいい!」と熱弁されました。
重要なのはわかったのですが、変えていいものなのか。
当方
身長172センチ
HS39【7番アイアン時】
よろしくお願い申し上げます。
Answer
ショップの店員の熱弁に対応するには、こちら側がその内容を
よく把握しておく必要があります。
ご自身でどのくらい曲げて欲しいと言えるくらいの知識があると
店員の言いなりにならずに済みます。
あるいは店員さんの言う通りだった可能性もありますので
ご自身で判断できるようにしておきましょう。
ライ角とはインパクト時に地面とシャフトでできる
ソケット側の角度を言います。
また、クラブのライ角はソール延長線とシャフトの角度で、
それらの角度を一致させる事をライ角調整と言います。
ライ角は新品をそのまま使える人と、そうでない人がいます。
それはその人の身長と手の長さ、また打ち方によって
手の地面からの距離やシャフトの角度が違うからです。
また、クラブ自体のライ角もセットによって違うからです。
背の高い、そして手の短い人は手の位置が地面から遠く
そのために同じ長さのクラブだと立てて使うことになります。
また、その反対で背が低く手が長い人ですと、手の位置が低く
クラブが寝ることになるのです。
それに合わせてシャフトを切ったり伸ばしたりする事、そして
ヘッドを曲げて調整する方法があります。
これがライ角調整です。
現在の調整法としては後者が多く、クラブを切って短くすると
飛距離を損するとして切ることを嫌がります。
またシャフトを長くすると前傾角度にも影響しますので、前傾が
適正であれば長さはあまり変える必要はありません。
ライ角が調整できるのは現在はアイアンだけです。
ウッドはカチャカチャによってある程度はできるのですが、
もともと相当アップライトに作られているために、
その程度ではソールが水平に接地するまでには至りません。
相当背の高い手の短い人が前傾を立てて構えれば
ウッドなどはトウが浮かずに接地する事はできますが、前傾が
立ち過ぎになったりします。
そこでライ角が調整できるのはアイアンだけなのですが、ある程度
体に合っていないと打ち方が変わってしまいます。
インパクトの際にアドレスと同じアームシャフト角で打つ場合と
フルアンコックしてアームシャフト角を伸ばして打つ場合には
同じ人が同じクラブを使っても違ってきます。
これをクラフトマンに伝える必要があります。
まず、臍当て計測法でアドレスし、さらにインパクトの形を作って
その時にソールが地面に対して平行になっているかどうかを見せます。
実際にはヘッドの重みによってシャフトが曲がり、ヘッド
ダウンになる分だけトウを浮かせる必要がありますが、それは
クラフトマンが0.5度ほど余計に計算に入れてくれるはずです。
トウ側が必要以上に上がっているクラブは球はソールがスクエアでも
フェイス面が実際には微妙に左を向いていますので、ピンの左に
飛んで行きます。
また、インパクトでフルアンコックしてアームシャフト角を180度に
したいのに、ヒール側が上がっていて十分に伸ばせないクラブだと
伸ばせない状態のインパクトの形に自然に体が調整してしまう
事もあります。
新しいクラブはライ角を指定して注文し、中古はフィティングをします。
中古クラブはライ角だけではなくロフト角の調整も必要なことが
ありますので、最初にクラフトマンと相談しながら調整しましょう。
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