2018年7月1日日曜日

ウッドがアイアンの直線上にない


Question

クラブのセッティングに疑問を感じています。
アイアンのセットは各番手が一定の法則で長くなったり
軽くなったり、一直線なのに、どうしてUTとかウッドは
その直線上にないのでしょうか?


Answer

クラブは元々は全てが一直線でした。
ベンホーガンの時代はDRは42インチだったのですが
ジャックニクラウス時代は43.5インチに長くして
それが標準とされていました。

そして、さらに長尺ブームが進み45インチが標準だと
言い出したのがメーカーです。

クラブはシャフトを交換していれば一生使えます。
生涯に2~3セットもあれば十分なのですが、毎年買い替えて
いる人達がいるのは、このクラブの進化と題する戦略法で
ついつい毎年新しいセットが欲しくなるようにマイナー
チェンジしているからです。

長さだけではなく色やデザインを変え、軽量化したり
重心深度やライ角を変え、その都度それに合った理論を出し
新理論だとか新しいテクノロジーだとか言うキャッチフレーズ
で進化進化とプロを使って宣伝しているのです。

これで一直線だったロフト角、シャフトの長さ、総重量、ライ角
などが崩されて来ました。
これは販売を促進するためのテクニックですので、ほとんどが
進化ではありません。

アイアンなどはMBは昔から比べて多少低重心のデザイン
にはなっていますが、同じ鉄の固まりです。
ウッド用のスティールシャフトはそれ以上に硬くて曲がらない
カーボンが出現したために曲がらずに打てるという進化は
確かにありました。

しかし、クラブが飛距離を出したのではなく、速く振っても
曲がりにくくなったというだけの話で、進化したのはスイング
技術の方がメインです。

現在のチグハグなセットを本来の一直線に戻す事は可能ですが
どうしてもできないのがライ角です。
アイアンは曲げられますがウッド達は固定してあり、アイアンの
流れの物を探す事がほぼ不可能です。

これは長い番手はスライスする人が多く、それを治すために
フックフェイスにしたり、ライ角をアップライトにしてフェイスが
左を向くように細工しているからです。
実質のロフト角とクラブのロフト角が違う製品がほとんどです。

メーカーは良いクラブを作るのではなく、売れる商品しか
作らないのです。
できるだけ調整して、本来のコンセプトを崩さないように
自分でセットとして一直線になるようにすると良いでしょう。




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