2018年8月12日日曜日

アドレスにおけるつま先の向き


Question

レッスンを動画でよく見ますが、
アドレス時の両足つま先の向きが
逆ハの字のようになっています。

アドレス時の両足のつま先の向きについて
どのように考えれば良いか?、

是非教えてください。よろしくお願いします。


Answer

両足のつま先の方向は打法によって違います。
ゲイリープレイヤーはクラシック打法における最後のスターとして
マスターズの始球式に長年出場している選手です。

彼はワークショップの中で現在のモダンスイングをしている
若者の足の向きを治していました。

最近の進化した打法は両足のつま先は逆ハの字で左右対称です。
次から次にと来る若者を皆修正していたのです。

その昔、ジャックニクラウス時代までは右足だけ真っ直ぐで
左足が開いていました。

これはテイクバックで右へスエーするのを防ぐ役割があったのですが
フレッドカプルスやデイビスラブなどが出現した80年代には
両足はベタ足で対称に開くようにアドレスするようになったのです。

それ以来、若手選手はほとんどが逆ハの字で構えるようになり
現在ではそれが当たり前のようになっています。

その理由は昔の打法は右脚をほとんど使わずに体重移動を大きく
使っていたからです。
そのためにテイクバックで右へスエーし易く、ブレ易いために右脚
のつま先を正面にして、脚の内側で体重を支えてスエーを止めていた
のです。

これに対し、フレッドカプルス時代から腰を止めて、上半身の捻転を
最大限にし、その張りで打つワインディング(コルキンング)と言う
新しいフォームが流行りだし、現在ではそれが欧米男子ではごく
当たり前になっています。

この時代から始まったワインディングは上半身と下半身の捻転に
よる捻じり上げ、巻き上げという太い筋肉を使った方法でパワーゴルフ
へと進化し、それ以来体重移動だけに頼らず、筋力を十分に使う
フォームが主流になったのです。

これがアスリートゴルフと呼ばれるようになった理由の一つですが
直後にタイガーが出現して筋肉強化を行って世界のゴルフ界に
大きな変革をもたらしたのです。

従って、重心の移動は徐々に少なくなり、スエーし難くなって行き
むしろ右に体重が乗り難くなるほど巻き上げが強くなって行った
のです。

古い打法では両足のカカトを結んだ線がターゲットラインでした。
したがって、つま先を結ぶと左を向いているように見えていたのです。
これが本人にしてみれば、どうしてもつま先の向きが気になり
アライメントが取り難くなっていました。

そこで逆ハの字が登場したのです。
つま先を結んだ線がターゲットラインというシンプルで自分からも
良く見える線を使うようになったのです。

ゲイリープレイヤーは、打法が完全に進化した現在でもその形を薦めて
いたのです。

このように、年配の人達は古い打法を教えています。
現代の若者はマキロイ、ファウラーやジェイソンデイなど、タイガー
打法の継承者達に憧れてゴルフをしています。

まだこれらの進化した打法を教えている人は見た事がありません。
したがって、30年近く経ってもタイガー打法で打っているプロ選手が
日本にはいないのです。

ミクシーのバーチャル・ゴルフ教室は最新のモダン打法の解説を行って
います。
タイガー打法、レイドオフ打法、さらに進化した最新の打法までを
ご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。







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