2018年9月10日月曜日

グリッププレッシャーについて質問です


Question

緩く握ると教えられているのですが、私はどうしても力が抜けません。
揺るく握った方がクラブが走るという理屈も納得してます。
でも力が抜けず動きが硬いです。
力を抜くコツってあるのでしょうか?


Answer

初心者のスイングはまずグリップをガチガチに握り締めるのが特徴です。
握力を一定にするのはパターやチップショットなどの寄せです。

フルショットのグリッププレッシャーはストローク中に強弱があります。
アドレスでは10のスケールで2程度ですが、テイクバックからは打法に
よって違いますが、インパクトだけマックスにするのは共通しています。

そこで問題なのはその中間のピッチショットとコントロールショットです。
ギューッと握ると時間差がなくなり、緩々にしてインパクトだけ握ると
縦距離が安定しないなどの問題が生じる事があります。
ところが握力の強さとラグは別問題なのです。

例えば握力を終始10で握っていたとしても、手首の軟らかさによって
ヘッドと手との時間差は作る事ができます。

もちろん、握力も少なければ手首を柔らかくし易いというのは事実ですが
練習をすれば力いっぱい握りながら手首を曲げる事は可能です。

初心者は一か所力を入れると全部入ってしまいます。
筋肉を別々に使う事には慣れていませんので、その部分を分離する
のにかなりの時間が掛かる事があります。

したがって、最初はグリップも緩々にして握るように指導はするのですが
高度な技術としては、握力と手首は別々にコントロールできるようにする
事で、しっかりと握りながら時間差(ラグ)を作る訓練をします。

これによってコントロールショットやピッチショットはより正確に、
しかもパワーを落とさずに打つ事が可能となります。

握力は単に「入れる抜く」と言った単純な物ではなく、高度なレベルでの
技術となっています。

両腕の三角形は横には崩さないように両脇をしっかりと締めたまま打つ
のですが、上下は自由自在に動くように緩々ですし、また、手首も
親指側にはコックをする関係で緩々ですが、甲側に曲がらないように
しっかりと固めています。

力を入れる筋肉とそのすぐ横では抜くというのが大変で、歌を歌うにも
ダンスや演奏でも、全てはどの筋肉に力をどう入れてどこを抜くか、
などの訓練をする事で上達すると言うのは当たり前の事なのです。

右手と左手で同時に違う事をするなどの神経的な訓練や、時間差を作る
体全体のしなりなどは、まさにこの入れる力抜く力、同時にどことどこを
使うかなどのタイミングを合わせる事で、ゴルフの高度な技術を習得する
には欠かせない訓練となります。

緊張によってグリップがガチガチにならないようにするには、ワグリング
をすると言うのも一つの方法です。
また、緊張は場数を踏む事で慣れますので、経験や自信によって解決する
事もあるでしょう。

緊張ではなく、ただ単に力を抜くという事自体力を入れるより難しいかも
知れません。
ましてや、隣り同士力加減が違う動きなどは筋肉量ではなく神経系の発育
や脳の活性化が必要な事なのです。
技術は訓練です。なぞりやスロー素振りでいくらでも習得できます。

ただ、シンプル打法でセレブリゾートのゴルフをされるのでしたら、
高度な技術は必要ありませんので、自由に好きなようにされると良いと
思います。



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